ジョークの効用―国際観光日本レストラン協会・関東支部会総会
5/19に、国際観光日本レストラン協会関東支部会の総会が、中華料理の「南国酒家」さんで開催されました。総会の司会を頼まれていたので、おめかしして出席しました。
(以下、台詞) 「それでは、定刻となりましたので、ただ今より、国際観光日本レストラン協会関東支部会・第31回定期総会を始めさせていただきます、が、おあとに素晴らしい御料理が控えていますので、総会は、チャッチャッと済ませちゃいましょう! あ、スミマセーン、間違えました、チャッチャッとは撤回します! 総会の審議は丁寧に、しかしやっぱりスピーデイーに、進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申しあげます!」
「チャッチャッと」はもちろんジョークで、わざと間違えていることが、わかるように言ってみたところ、五分の一くらいの方に、微妙な温度でウケていただいたようです。
私は司会を頼まれることが結構あるのですが、必ずジョークを言うようにしています。初対面の人がたくさん来る時は、座を和ませる必要があるからです。
芸人ではないので、全員にウケる必要はないのですし、大ウケする必要もありません。ただ、その場を和ませたい、というこちらの気持ちがわかってもらえれば、それでOKと思っています。それに自分の方も緊張が解けて、やりやすくなります。
だいたい、ジョークを言わない人は人気がありませんよね。いろいろな団体に、つきあいで、顔を出しますが、トップの人(会長・理事長・組合長など)がジョークを言う人かどうかで、その団体の雰囲気がかなり違ってきます。欧米人はスピーチをする時に、たいていジョークを言いますが、白人社会では、団体や職場のリーダーがジョークを飛ばすのは「お約束」となっているからです。
是非、接客の現場でも、駄洒落でも構わないので、やってみたら、と思います。自分とお客様の間の距離感が一気に縮まって、接客が格段にやりやすくなります。お客様との間の、間合いをつかむのが苦手な人ほどやってみたら良いと思っています。ウケなくても、必ず効果があります。
「ちんや」の接客部員(=仲居)にも「私は、本日こちらの御席を担当させていただきます、A子と申します。またの名を「ちんやの米倉涼子」とも言われております!」と言うように指示しているのですが、今のところ実行した者はいない・・・ようです。
あ、そうそう、「南国酒家」さんの、御料理のことも書かないとイカンですよね。
総会の後には、もちろん、素晴らしい御料理が「御約束」ですが、今回、M社長・K総料理長には随分頑張っていただきまして、大変美味しく戴きました。
特に野菜のコダワりが大変なもので、とても参考になりました。「魚介と日高町産ホワイトアスパラ、四角豆、黄ニラの炒めもの」なんて、野菜の甘みが濃厚で最高でした。御馳走様でした!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
*国際観光日本レストラン協会については、こちらです。
*「南国酒家」さんについては、こちらです。