快食療法
5/19に、国際観光日本レストラン協会関東支部会の総会が、中華料理の「南国酒家」さんで開催されます。総会の司会を頼まれたので、おめかしして出席しないといけません。
ところで、おめかしはさておき、去年の総会から1年間、私が続けてきたことがありますので、今日はそれをご紹介します。続けてきたのは、「快食療法」です。
「快食療法」は「健康外来」を開設している、横倉クリニックの横倉恒雄先生が提唱されているプログラムです。レストラン協会の常務理事のA子女史(=「銀座朝川」の女将さん)が横倉先生と親しく、そのコネクションで去年の総会の時に、お越しいただいて、講演をしていただいたのです。
さて「快食療法」といっても、その方法はいたってシンプルです。要点は2つで、
・こうしないと、こうあらねば、と自分を禁止・抑制することをできるだけしない。
・自分にとって心地いい事を1つでも始める。以上です。
そして、その「心地いい事」=五感を刺激される事、の中の、最強の事が、おいしい食事、なのです。
日頃のストレスから脳が疲労している人は、その疲労をとることが、健康の秘訣・生活習慣病の防止になるそうです。おいしい食事⇒心地いい⇒脳疲労がとれる⇒体も健康に、という展開です。
この説にしたがうと、ダイエットのために、我慢してケーキを1切れしか食べない、というのは良くないのです。むしろ、食べたければ、丸ごとホールで食べて、脳がこの上なく幸せになるよう快感を与えるべきで、その方がむしろ、脳が健康になり⇒結局体も健康になって、ダイエットもできる、という説で、チョッとビックリですが、横倉先生は、臨床のお医者さんなので、症例もきちんと積んで、実証しています。
1日に少なくとも1回は、「ああ、おいしかった」と心底感じる食事をとることが大事だそうです。逆に、腹が減ってもいないのに、無理に食事をとるのは、良くないことだそうです。
この説にしたがって、私は夜食を、「ああ、おいしかった」と心底感じる食事に設定しました。朝は腹が減らず、日中は何かと忙しく、ゆっくり食事などしていられません。だから、この1年間は朝・昼・夜とも「虫休め」程度の軽いものしか食べていません。そして、仕事を全て終わらせた後の、夜食を大事にしています。
日によっては、店の肉を買って、私がステーキを焼くこともあります。鍋の時もあります。ヨメがイタリアンもどきを作ることもあります。
就寝前の大食でもOKだそうです。消化器にとっては、就寝前の大食は望ましくなくても、それより食事で脳が満足するのが優先です。脳にとっては、満腹してすぐ寝るのは、最高に心地いい事です。だから、そっちを優先します。
現在の私のライフスタイルでは、夜食しかゆっくり食べられませんので、これでOKと思っています。実際3月の人間ドックの結果では、体重が落ちましたし、各種数値も絶好調です。連日連夜大食しているのに、です。
ブログ読者の皆さんにも、個人名を誰とは申しませんが、オススメしておきます。
そう言えば、昔の友人が糖尿病専門の医者をしているのですが、その男が結構なメタボなのです。患者に「一緒に頑張りましょう!」と指導しているそうなのですが、大丈夫なのか心配です。医者の人生もストレスありますから、脳疲労しているのかもしれません。
あいつ、「ちんや」に食べに来てくれたことがあったなあ。その時は「ああ、おいしかった」と心底感じたハズなんだけど、きいたかなあ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
*横倉恒雄先生の著書「脳疲労に克つーストレスを感じない脳が健康をつくる」(角川SSC新書)については、こちらです。