〇〇がなくなって

さて休業要請は解除され、他県への移動も自由になり、プロ野球も無観客ながら始まりました。
が、街に活気は戻りません。街の活気とは要するに人が「密」になることで、その「密」がイヤがられている以上、活気が戻るには時間がかかると思います。
弊店では全スタッフにフェイスシールドをさせていますので、店からお客様に移すリスクについては安心していただけますが、お客様同士が盛り上がって活発に話せば、そこにリスクはゼロではないです。無症状の方もおいでですから。
最近「密」がイヤがられているどころか、「元から飲み会は嫌いだった、コロナでなくなってラッキー」と思っている人が多いことがわかってきました。
「飲み会がなくなって」だけでなく、近頃「〇〇がなくなってラッキー」がとても多いですね。例えば「通勤がなくなって」もよく聞きます。
「通学がなくなって」すらあります。クラスに馴染めていなかった子がリモート授業なら参加できて素晴らしいじゃないかという意見ですね。うーん。
「密」を愛せない人が相当数いても、コロナ以前はその人達の意見を却下してきたようです。例えば、会社の忘年会は「強制」で「残業代はつかない」のが普通でした。
これからは会社が社員を募集する時に、その辺りをハッキリさせておかないといけないのでしょうね。
また料理店の側も、コミュニケーションの場を提供するだけの店はキビシくなってくるのだと思います。心しておかねばと思います。

追伸
すき焼き・しゃぶしゃぶは、鍋で食材を加熱殺菌してすぐ食べるので、非常に安全な食べ方です。安心してお召し上がり下さいませ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.766本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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業態バッシング

コロナ問題は「業態バッシング」の様相を呈しています。
最初のころは「屋形船」「タクシー」
やがて「ライブハウス」「パチンコ」
最近は「ホストクラブ」「昼カラオケ」
「不要不急」と見なされる業態を次々に見つけては叩くのがお約束となってきました。全員自粛はもうできないですからね。
「すき焼き屋」は今のところ名指しで叩かれてはいませんが、「大皿」「鍋」が叩かれているので、準バッシングに遭っている状態と言えましょう。
本当は鍋料理は、熱でウイルスを殺菌して→その直後に食べるので、最も安全な食べ方なんですけどね。
ウイルスを持った人が店をやっていれば、止めさせないといけませんね。その人と、その周りをしっかり具体的に潰すことをまず考えて欲しいと思うのは私だけでしょうか。
0.1%とは言え、無症状感染者がいる状況では、何をしても感染は起こります。その場所がたまたま焼き鳥屋だったら、焼き鳥屋を叩くのか。
その場所が鰻屋だったら鰻屋を叩くのか。鮨屋なら鮨屋を叩くのか。
変ですよねえ。

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ザワつく!すき焼き

まだまだコロナ問題が燻り、飲食店に活気は戻りませんが、そんな中でも私は毎日ネットに「すき焼き」と入れて検索しています。
ある日発見したのは、今を時めく売れっ子コメンテイターの長嶋一茂さん(54)。
一茂さんは立教大時代野球部出身で、私と同世代ですので、神宮球場で遠くから拝見した記憶あります。
さて、その立教時代の一茂さんの思い出がすき焼きなのだそうです。テレビ朝日「ザワつく!金曜日」で、そう語ったそうです。
一茂さんは超有名家庭に育ちましたから、すき焼きの肉を取り合うなどという体験が、それまでなかったそうです。ところが野球部では、同じテーブルを囲んだ先輩から「お水を持ってきて」と命じられ、席を離れると、肉を食べられてしまう。一茂さんは、白菜の下にすき焼きの肉を隠しておくという、漫画『かっこいいスキヤキ』(1983年、泉昌之)のような作戦で対抗したものの、その先輩には見破られて、隠しておいた肉を食べられてしまったとか。
昭和の一番最後の頃の話しです。

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和菓子の日

世の中には「○○の日」というのがたくさんあり、中には根拠が弱いのでは?と思ってしまうものや単なる語呂合わせも多いです。
なので、6月16日が「和菓子の日」と聞いても、最初はそんなに関心を持ちませんでした。
今年初めて「和菓子の日」の起源が平安時代の疫病流行にあると知って、初めて関心を持ちました。
仁明天皇の御代に疫病が流行したため、天皇は嘉祥元年(848年)の6月16日に、16個の菓子や餅を神前に供えて、疾病よけと健康招福を祈ったとされます。
これを起源として、6月16日に厄除け・招福を願って菓子を食べる「嘉祥菓子」の習俗が興り、ずっと続いてきたと言います。
この習俗を全国和菓子協会が記念日として制定したのだとか。
結構なことだと思います。
が、名前がややシンプルなような・・・
ちなみに疫病と肉ということでは、弊ブログの4月15日号に書きました通り、肉食を人間が断つ=美味しい物を我慢する、ということが行われていたようです。
722年、732年、737年、770年と疫病や炎暑、旱魃を鎮めるために肉食や飲酒を止めろいう指令が朝廷から出ています。
古代の人は仏教の教えで肉を食べなくなったと説明されることが多いですが、実はそうではなくて、肉は贅沢で美味なものと思っていたので、神が怒っている時=疫病の時は肉食を控えたと言うのです。(他の説もあります)
と、なると、今回も肉断ちをした方が良いのか・・・
それは困るなあ。

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グルメ王

まずもって御礼とお詫びです=1カ月半に渡って実施してまいりました「医療関係者応援割引」は1.300人以上の方にご利用いただき、昨日をもって終了させていただきました。ご来店誠に在り難うございました。
思いのほか大勢の方にお越しいただいたため最終盤ではお肉が品切れし、大変申し訳ございませんでした。足を運んでいただいた方にはご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。さて、
ある日知人から会食に誘われた私は、どんな店だろうと調べて驚きました。
多目的トイレで有名な人がブログで推している店だ!!
誘って下さった知人はブログのことを知っていたわけではなく、純粋に自分が美味しい店と思って誘って下さったようで、実際美味しかったのですが、タイミングがジャスト過ぎました。
トイレの人が推すと、その店は予約が取れないほど忙しくなるそうですが、その日さほどの混み具合でなかったのは、まだ「東京アラート」がギリギリ明けていない日だったからでしょう。
もちろん私は芸能人の不倫問題に興味はまったく無く、お笑い業界にもまったく不案内ですが、トイレの人を認知していたのは「芸能界のグルメ王」を自称しておられたからです。
そして今や、その「グルメ王」の方も怪しくなってきました。
不倫報道に関連して、売れっ子芸人でありながら、年間500軒以上の飲食店を訪れて、さらに不倫活動にも勤しんでいたと報じられたからです。
超人的な精力ですねえ。そんなことが可能だったのでしょうか。料理は味わっていたのでしょうか。ご家庭もあるのだから、そちらも気にしないわけにはいかないですよね。
トイレのことが発覚するまで、誰も「グルメ王」の称号に疑問を呈しなかった事実は記憶しておこう。私はそう思います。

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世界の郷土料理事典

旧知の各国・郷土料理研究家・青木ゆり子さんが本を出されました。
『世界の郷土料理事典』~全世界各国・300地域 料理の作り方を通して知る歴史、文化、宗教の食規定
タイトル通り、世界各国・300地域の伝統料理、郷土料理を青木さんが再現し、レシピでも紹介されています。
この御本は青木さんの会社e-food.jpの設立20周年を記念した御本でした。e-food.jpは世界の料理、日本で楽しめる各国レストランの情報を提供するサイトを運営する会社で2.000年に設立されました。その20周年で、満を持して、今回の御本が出た次第です。
力作です。皆様、是非ご購読を。

『世界の郷土料理事典』
出版社: 誠文堂新光社
ISBN-10: 4416620179
ISBN-13: 978-4416620175
発売日: 2020/6/11

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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選択と集中

「100年経営研究機構」さんが、コロナ危機を老舗企業の対応をテーマに研修会(ZOOM研修会)を開催されました。
私は5分間で最近の様子を報告するようにと依頼されましたので、以下のように申し上げました。
(以下発言内容)
住吉と申します。東京の浅草ですき焼き屋を経営しております。よろしくお願い申し上げます。早速現状ですが、手前どもは料理屋=外食ですから、当然ひどいもので間違いなく戦後最悪です。実は私はピンチは初体験ではなくて、2001年にBSE問題を経験しました。あの問題も病気の問題でして「牛肉を食べたら死んじゃうぞ」とテレビが毎日言っていたわけですから大ダメージでしたが、今回はあの時よりも悪いですね。自分の人生で2001年よりひどい年は多分ないだろうと思っていましたが、甘かったです。
そんな中で救いになったのが、肉の小売り部門があったことです。売上高で言えば外食部門の三分の一くらいの規模しかないのですが、そこが稼働できたので助かりました。総理が緊急事態を出す2週間前に東京の小池知事がニューヨークみたいに東京もロックダウンするかも・・・と発言して、人々がスーパーに殺到するという一幕がありましたが、私はそれをテレビで視ていて、ああ、これですき焼き屋は完全にストップだな、でも逆に肉屋はやらないといけない、やれば動くなと思いました。それで緊急事態中すき焼きは閉めましたが、肉の売り場は開け続けまして、4月は前年を少しだけ上回る売上でした。全体の四分の三は閉まっていますから、それでも大打撃には変わらないですが、ゼロよりはマシでした。
そのように開け続けておりますとメンタルがキツくなってきました。世間の雰囲気がギスギスしてきて、スーパーの店員さんがカスハラに悩まされているという話しが聞こえてきました。そうなったら現場のメンバーが可哀そうです。何か、メンタルが気分良くなる方法はないかとずっと考えて、ある日思いつきまして、それは「医療関係者応援割引」でした。身分証か名刺を出して下されば半額にしました。
医療関係者に近寄りたくないとか、汚い物扱いするとか、言語同断と私は思っておりましたので、それを形にしましたら、お医者さん・看護婦さんが、ありがとう、ありがとうと言いながら買って下さって、だいぶ気分が変わりました。
お医者さん達はきっと将来帰って来て下さると期待しています。
それから続いてネットの拡散が起きました。店先に手書きの告知ポスターを貼っただけだったのですが、それを撮ってSNSに上げる人が多く、どんどん来客数が増えて、、ついに売場の5月の売上は前年の280%になりました。
もちろん半額ですから儲けはないです。ハッキリ申せば肉を右から左へ流しただけ。でも、それで喜ぶ人もいます。肉の需要不足で、畜産農家さんは在庫が積み上がって大ピンチですから、右から左へ流すのも一つの義務だと思って、応援割引を実施しています(6月15日19時まで)。
弊社以外にも、さほど期待していなかった部門に救われたという話しはチラホラありまして、要するに、「選択と集中」はしない方が良かったかも、「選択と集中」は効率的かもしれないが、安全ではなかったかもという結論になろうかと思っています。
最後に今の状況を「どう捉えるか」ですが、それはワクチンの見込みが私には分からないので、何とも申せません。そこで一つだけ歴史の豆知識を披露して代わりにしたいと思います。すき焼き屋は1880年頃に開業している店が多くてウチもそうなのですが、それは牛鍋ブームがあったからです。流行っていたんです、当時。そして、その同じ時期にもう一つ大流行していたものがあります。なんでしょう?コレラです。1879年には10万人が死亡してます。どんどん人が死んでいる、その横で牛鍋屋が開業してたんですね。料理屋の皆さん、そういうことですから希望はないことはございません。頑張りましょう。終わります。

追伸、
肉の売場で実施している医療関係者応援割引は6月15日(月)19時までです。既に1.100人以上の従事者の皆様にご利用いただき、光栄に思っています。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.760本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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ウイルス対策ミーティング

社内でウイルス対策ミーティングをしています。
毎回3人ずつで開催しています。「毎回1人ずつ」にしたいところでしたが、それでは全員に回るまで時間がかかり過ぎます。「東京あらーと」も明けましたので、ピッチを上げて開催して行きます。
ミーティングの目的は意識や感覚を共有することです。ガイドラインを配って、「はい、この通りにやってね!」では不充分な部分を補いたいと思っています。
だから最初に質問項目を出して、各人が自分で書いてもらうことから始めます。
Qウイルスが「いそうな所」思いつく限り書きだして下さい。
Qしてはいけない行為を、思いつく限り書きだして下さい。
Qするべき行為を、思いつく限り書きだして下さい。
間違った回答が出るのも歓迎です。フェイクニュースが蔓延していますから、それを間に受けている人がいれば、この機会に正します。
また、ウイルス問題は個人生活に、どうしても関わってしまいますから、そうした話しもせねばと思っています。

追伸、
肉の売場で実施している医療関係者応援割引は6月15日(月)までです。既に1.000人ほどの従事者の皆様にご利用いただき、光栄に思っています。13日午後・14日午前は混みそうな気がしますので、なるべく分散してお越し下さいませ。

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医療関係者応援割引、間もなく終了

「東京あらーと」が解除だそうです。
国内の「現在感染者数」は1.000人を切ったようです。
肉の売場で実施している医療関係者応援割引は、週明け6月15日(月)が最終日。19時までです。よろしくお願い申し上げます。
昨今のコロナ禍の中で「ちんや」に出来ることは多くありませんが、「せめてもの応援」ということで、5月1日にスタートしました。
SNSで多くの方に知っていただき、既に1.000人以上の従事者の皆様にご利用いただきました。光栄に思っております。
医療従事者の皆さんは50%引き!
お肉を食べて、
お仕事頑張って下さい!
ということで、肉の売店で実施しています。
・会計時に身分証またはお名刺をご提示ください。
・医療関係者のご家族も50%引き。半額です。
お買い物時にお手元になければ、後からFAXでもOKです。(03-3845-0022)
対象は、肉売り場の、食事券・送料をのぞく全品です。
ついでに申せば、この取り組みは和牛の農家さんの為でもあります。
現在は和牛の市場が大変な軟調で在庫が積み上がり、農家さんが苦しんでおられます。割引という方法で在庫が出て行けば、和牛の市場も上向いて農家さんの為にもなる次第です。
どうぞ、15日までにご利用下さいませ。
(13日午後・14日午前は混みそうな気がしますので、なるべく分散してお越し下さいませ)

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応援のはずが

ああ、やってしまいましたか。
いつか、そういう事件が起きるのではないかと懸念しておりました。だから先週7日の弊ブログにもお気をつけ下さいと書きました。でも、起きてしまいまいたねえ、食集毒事件が。報道によりますれば、
・京都府長岡京市の病院で、医師や看護師ら職員53人(22~70歳)が下痢や発熱などの症状を訴え、うち8人からサルモネラ菌が検出された。
・保健所は職員らが食べた弁当が原因の集団食中毒と断定。弁当を提供したカフェを3日間の営業停止処分にした。
・保健所によると、職員133人が1~4日に弁当を食べ、2日頃から体調不良で欠勤する職員が相次いだ。病院側が4日、保健所に連絡。発症した53人中1人が入院したが、全員快方に向かっているという。
・弁当は新型コロナウイルスに対応する医療従事者を応援しようとカフェが無料で届けたものだった。
善意がアダになってしまいましたねえ。
このカフェは普段から大量の弁当を作ることに慣れていたのでしょうか。私は、そこが引っ掛かります。
今回のコロナ禍が始まってから、飲食店が病院に弁当を差し入れたという事例が多数報道されていました。
「ちんや」でも、是非そういう社会貢献を!という案が出ましたが、私は食中毒がどうしても心配で断念しました。それで他に出来ることはないかな・・・と思って、売店で肉の半額割引を始めたのでした。
病院の方々はお忙しくて、何時に弁当を食べられるか分かりません。そこが危険なのです。会議用弁当なら、会議の休憩時間に一斉に食べてくれますから、その時間まで菌が増えなければOKなのですが、医療の現場は何時に食べられるか分かりません。その間に菌が増えます。だから心配なのです。
ウチは割引にしておいて良かったと思っています。

追伸、
その、肉の売場で実施している医療関係者応援割引は6月15日(月)までです。既に1.000人弱の従事者の皆様にご利用いただき、光栄に思っています。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.757本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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