宗教の食規定
旧知の各国・郷土料理研究家・青木ゆり子さんが本を出されました。
『世界の郷土料理事典』~全世界各国・300地域 料理の作り方を通して知る歴史、文化、宗教の食規定
タイトル通り、世界各国・300地域の伝統料理、郷土料理を青木さんが再現し、レシピでも紹介されています。
出版記念の「プチ展覧会」なるものが開かれたので覗いてきました。会場はレバノン・トルコ・アルメニアのワインを扱っているお店のイベントスペースで、中近東グッズが展示してあって、コスプレで彼の国の人に成れてしまうのが楽しかったです。
さて、今回の御本では各国の宗教の食規定についても書かれていて、私が感心したのは、日本人の肉食について、仏教の項目ではなくて神道の項目で書いておられた点です。流石と思いました。
日本人は仏教の影響で肉食を禁止されていたと、たいてい歴史の本に書かれていますが、実は神道も肉食禁止に大変大きな影響を与えていました。
ところが諏訪神社が「鹿食免」という肉食OKの免状を出したり、また神様自身は肉の供物を欲しがったりして、分かりづらいので、語られないことが多く、それで単純に「仏教の影響で・・・」ばかりになっています。そこを書いてあるのに感心しました。
まあ、単に世界の料理レシピが欲しいだけの人には興味の無い話しですけど。
本に書かれていないことの中にも、面白いことがありそうです。
『世界の郷土料理事典』
出版社: 誠文堂新光社
ISBN-10: 4416620179
ISBN-13: 978-4416620175
発売日: 2020/6/11
追伸
すき焼き・しゃぶしゃぶは、鍋でウイルスを加熱殺菌してすぐ食べるので、非常に安全な食べ方です。安心してお召し上がり下さいませ。
こちらで通信販売もしています。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.770本目の投稿でした。引き続きご愛読を。