だし再発見
「にんべん」の十三代目・高津伊兵衛さんが本を出されました。
『だし再発見のブランド戦略』(PHP研究所)
「にんべん」さんは創業320年の鰹節専門店。業界を代表し、また日本橋を代表する大店ですね。
この御本は現当主・克幸さんが十三代目伊兵衛を襲名するのに合わせて刊行されました。襲名披露宴はコロナで中止となり残念でしたが、本だけでも芽出たいと思います。
『だし再発見のブランド戦略』は256ページと、結構、厚手の本です。
「ブランド戦略」と聞くと最近の話しだけかと思ってしまいますが、にんべん歴代のことや、街とのつながりのことも述べられた後、進取の気風の延長線上に「だし再発見のブランド戦略」が登場します。
内容は、
・創業320年を築いた「三つの革新」
・明治の混乱期を救った本枯鰹節の誕生
・時代が生んだ「つゆの素」と「フレッシュパック」
・日本橋に漂う、進取の気風
・江戸城の近くに多い飲食問屋と薬問屋
・縁起物としての鰹節
・だしとうま味調味料の違い
・少子高齢化時代の新たなお客様
・味付き高級だしパック「薫る味だし」の提案
・一杯100円の「かつお節だし」ができるまで
・和ダイニング「日本橋だし場 はなれ」
・惣菜専門店「一汁旬菜 日本橋だし場」でフルラインが完成
・若い世代に「だし回帰」の動き
・「にんべん」と「日本橋だし場」二つのブランドを使い変わる
・鰹節だしを世界へ
受け取る印税は「新型コロナウイルスの影響を受けている飲食関係の方々に寄贈いたします。」というから素晴らしいです。
皆様、ご購読を。
「だし」再発見のブランド戦略
著者:高津伊兵衛
発売日:2020年5月28日(木)
価格:1,600円+税
伴型:ソフトカバー 四六版、256ページ
ISBN 13: 9784569846736
追伸、
肉の売場で実施している医療関係者応援割引は、これまで「5月31日まで」と申しておりましたが、まだ病床が空き切っていないことから、6月15日まで続けます。ゆるりとご利用下さいませ。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.748本目の投稿でした。引き続きご愛読を。