春菊卵
新たな「変わり卵」を開発しようと思っています。
今回は、苦みを。
天婦羅屋さんに行きますと、抹茶を混ぜた塩が用意されていて、それを付けて食べたりしますが、あれのパクリです。
あるいは焼肉屋さんで、肉をサンチュで巻いて食べたりしますが、あれのパクリだと思っていただいてもOKです。
先日出席した、家畜改良事業団の「牛肉のおいしさ総合評価指標開発事業」事業推進検討会議でも、野菜と肉を一緒に食べると、肉の味の感じ方が変わる。という議論がありました。肉の脂っぽさをサッパリさせる 効果があるからですね。
弊店では、抹茶では面白くないので、春菊の苦みを卵に加えてみようと思い、試しています。
はじめ、春菊を粉末にして→それをオイルに溶かして→卵に入れようと思いましたが、やってみた結果、その方法ではインパクトが小さいことが分かりました。
ぜんぜん味に影響がなく、色素にしかならないですねと板長が申します。それではつまりません。
それほどまでに、今時の春菊の苦みは少ないようです。苦みが減るよう、改良に改良を重ねた結果ですね。
で、春菊をそのままミキサーで砕き、「みぞれ」の状態で加えることにしました。
美味しいです、普通に。何の違和感もありません。
が、保存性がないのが問題です。生ですから、つくったその日しか使えません。
ご注文が入ってから作るとなると、時間がかかってしまいます。
このように営業で使うとなると、冷凍するとか工夫が必要と思いますが、とりあえず美味しいことは分かりました。ご報告まで。
あ、それから問題点がもう一つ。
「春菊卵」と表現した場合、どのようなモノか、言葉だけでは、まったくチンプンカンプン・・・
追伸、「適サシ肉の日」
が日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。
昨年私が「適サシ肉宣言」をした1月15日です。お見知りおきを。
「記念日制定の由来」は以下の通りです。
「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.899連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。