ブラックフライデー
うーん、まあ、皆さんが早めに仕事を終わって下さることは、良いこととは思いますけど、上手く行くものでしょうか。
日本版「ブラックフライデー」=「プレミアムフライデー」の件です。報道によれば、
「経済産業省や経団連、小売り、旅行などの業界団体でつくるプレミアムフライデー推進協議会は12日、初会合を開き、毎月末の金曜に消費活動を促す「プレミアムフライデー」を来年2月24日から実施すると決めた。買い物しやすいように従業員の終業時刻を早める取り組みも進めるという。」
「プレミアムフライデーは、各地のショッピングセンターや商店街などにイベントやキャンペーンを企画してもらい、買い物や外食、旅行など幅広い分野の消費を喚起するのがねらい。」
「主導する経産省は広告費などとして、2016年度の補正予算に2億円を計上。協議会では今後、月末の金曜日は従業員が午後3時をめどに退社できるよう企業に働きかける方針だ。」
ということですが、順番が逆なような気がします。
毎日終電まで働いている人が多いなかで、金曜の3時に帰らせることなんて、果たして可能なんでしょうか?最初だけはやるかもしれませんが、そもそもの長時間労働が解消しない限り、結局しわ寄せが来て→定着しないと思います。
この問題は、実は日本の料理屋の根本的な問題です。普通の人が普通の日に夜6時や7時に夕食をスタートさせられない、この国の異常さを誰も不思議に思わないところが問題だと私は思います。
普通の人が普通の日に食事を始めるのは、現状では夜9時や10時ですから、その時間に空いているのは、ファーストフードか居酒屋ばかり。
外食産業はブラックだ、ブラックだと言われますが、そういう店を使わざるを得ない状況があるから、そういう店が蔓延って、まともな料理屋が蔓延れないんです。
「プレミアムフライデー」、結構とは思いますが、そもそもの長時間労働をなんとかしないといけないと思いますよ。
追伸①
今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。
3年連続掲載です。ありがとうございます。
追伸②
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
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四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.489連続更新を達成しました。