深谷ネギ

師走のある日、葱屋さんが埼玉県本庄市産の千住ネギを持って来てくれました。

獲られた場所は「深谷ネギ」のエリアですから、地元のJAに出荷すれば立派な「深谷ネギ」ですが、こちらの生産者の方は、50年以上前から東京千住の市場に出荷して下さる方で、そういう方が今でも数軒おいでです。

弊店のような千住市場のユーザーとしては、在り難い存在いですね。

実は、深谷でも千住でも、品種としては同じ「千住ネギ」(=千住系根深ネギ)を生産している方が多いです。

一方ブランドとしては、同じものを地元のJAに出せば「深谷ネギ」、千住の市場に出せば「千住ネギ」です。

どうやら、「深谷ネギ」の生産エリアが行政区域としての深谷市より広いため、ブランドとしてのコントロールが利きにくい面があるらしく、深谷市外で栽培されたネギも「深谷ネギ」の名称で販売されています。品種としても千住系以外が存在するようです。

深谷市役所では「少し贅沢深谷ねぎ」というロゴマークと文字の商標登録し、深谷ねぎのブランド力向上の取り組みを行っているそうですが、どうなりますことか・・・

・・・そんなブランド事情は、弊店としては、おいしければどうでも良いわけで、上ではややこしい話しをしましたが、結局その品物が、「ちんや」がおいしいと思う「千住ネギ」です。どうぞ、お召し上がりくださいませ。

なお、今年は生育がやや遅く、ようやく今頃出荷となりました。つまりそれが「走り」でした。これから、もう少し太巻きに成るとさらに良いと期待しています。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

CSフジテレビONEの

『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、12/18(日) 08:00~08:30     です。

追伸③

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.483連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)