おこめ
不肖・私は台東区より「アート・アドバイザー」に任命されているものですから「台東区芸術文化支援制度」の説明会に出席しました。
この説明会は、今年この制度から補助金を受けたいと考えているアーテイストの皆さんの為に、
・制度そのものの概要と
・26年度に支援を受けた事業がどんなものだったか
を説明するものです。
まず制度そのものについては区役所の方が説明し、私は26年度の事業の中で私の担当だった事業についてコメントしました。
さて、昨年の私の担当は二つありましたが、まず最初は、
劇団「砂の上の企画」さんの、特別公演『おこめ』でした。
これは、秋田出身の少女「おこめ」の波乱万丈の半生を描く、料理つきのディナーショー形式の演劇公演で、昨年8月に鶯谷駅前の「東京キネマ倶楽部」で上演されました。
<以下私のコメントです>
えー、私が住吉史彦です。一言コメントさせていただきます。
今回は、お芝居本体はもちろん客席も面白くするということがミッションだったと思います。
食事を提供したり、それからお客様に自分の思い出深い食事体験を書いてもらって⇒回収して⇒それを劇中で使うとか、ホールのスタッフさんにも相当動いてもらう公演だったですね。
で、拝見しまして、なかなかアイデア豊富だったと思いますし、何より見えた方を、幕が閉じている間も楽しませようという心がけが感じられて「いいね!」と思いました。
非常に上手だったとまでは申しません。
世の中には、歌舞伎の「平成中村座」の「お茶子さん」のような素晴らしいホールスタッフの方がおいででして、今たまたま浅草で公演をされていますが、あの方々は多分日本一の劇場ホールスタッフだと思いますので、今後も「砂の上」さんが「客席が面白い劇団」ということで進んで行かれるのであれば是非参考になさっていただきたいですが、そういう訳で、比較してしまうと「素晴らしい」とまでは言えません。
しかしですね、少なくとも、最近各地の自治体ホールの指定管理者に成っている業者さん達よりは余程良かったと思います。
話しは脱線しますが、彼ら指定管理者はいったん入札に勝ちますと、予算がついて、お金はもらえてしまうので、お客様がご機嫌で帰ろうが、その逆だろうがあまり関係ないという状況になりますので、私たちとしては、そういうスタッフさんの働く公演を一件でも減らすということがミッションに成ってくるわけです。
そういう所より良いと言われても、大して嬉しくはないでしょうけど、そんな話しはさて置いてもですね、最後になってしまいましたが、お芝居本体もなかなか、面白かったと思います。
「砂の上」さん、お疲れ様でした、この制度を使っていただきまして、ありがとうございました。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
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