取材商法

店には実に色々な電話がかかってきます。ある日、

超メジャーな女優さんが弊店を訪ねる企画があるから検討して欲しいという電話かかりました。

怪しいな。

取材なのか「記事広告」なのか、良く良く確認しないといけません。

取材と言わずに「企画」というところが怪しいし、今日・明日にも是非面会して説明したいというのも怪しいと思い、この件をFBに投稿しますと・・・

「既にご承知と思いますが、取材商法という手口はあります。取材を受けるとインタビュアーの肖像権の問題で費用が何万円かかかる、というオチがつくものです。実在するメディアに関連する名前を名乗って接触し、そこにはインタビュアーとして有名人を出してくる、というような手口で、昨年あたりにも似たような事例が把握されています」

とコメントが。この知人は、こうしたグレー商法に詳しいのです。続いて、

「以前、私達のところにも来ました」

「私のところは俳優さんでした。もちろんお断りしました」

「うちも断りました!」

「危険ですね」

「私も断わりました。」

「ウチにも電話ありました!昔は有名だった某女優さんと対談してください、経済誌なので顧客獲得になります…。女優さん明日しか都合がつかないです。30万!と」

「それ、実際に対談した方を知ってます。女優のKSさんとの対談記事で70万円でしたよ」

一方、

「私は普通に取材のお願いの電話をかけて、「うちは結構です!」とガチャ切りされた経験多数。みんないろいろ嫌な思いしてるんだなー、とお察しします。」

・・・この方は、まともなメデイアに従事している方です。そういう人が一番迷惑してるのですねえ。

そう言えば以前弊店に「飛行機の日本航空です!」という電話がかかってきて「怪しい」と思い、二回ほど居留守を使ったら、本当に日本航空さんだったことがあります。

困ったもんです。

なんとかならないもんでしょうか、取材商法。

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.870日連続更新を達成しました。

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)