ソロモン流?

『ソロモン流』に出演させていただきました。

「様々なジャンルで活躍する“賢人”を紹介する」テレビ東京の番組です。

と、申しましても、今回私がその“賢人”なのではなく、浅草の洋食店「ヨシカミ」の吾妻弘章さんが“賢人”でした。

「ヨシカミ」さんの、カウンター内の厨房では9名のコックさん達による、リズミカルな調理とチームプレーが見られますが、吾妻さんがそこを切り盛りする様子が放送されたらしいです。

曰く「“守ること”と“変わらないこと”とはイコールではない。吾妻さんもまた、創業以来の味と店を守るために、時代にあわせて味を変化させてきた。」

「再開発の波が押し寄せる浅草六区。かつての賑わい呼び戻すために、六区は今、大きく変わろうとしていた。」

・・・ということだったらしいのですが、いちいち「らしい」が付くのは、私が放送を視ていないからです。

私が出た部分は、吾妻さんも参加している浅草料理飲食業組合青年部の懇親会の場面。うっすらとしか記憶してないんですが、飲んでる最中にたしかにインタビューされました。

おそらく、この部分はカットだろうっていう、事前の情報だったので、それで視てなかったのです。

ところが、ここを視た知人から、住吉さん、出てましたね!と連絡がありました。録画も忘れましたので、「私は何を言ってましたか?」と尋ねますと、

「え~撮ってないですか?わりとアップで、ちゃんと語ってましたよ。あの場面は、浅草の食の店が集まって。みなさん、同業者だけど、浅草の街をよくしたいみたいなことだと・・・。詳細な内容は、忘れましたけど、いいこと言ってましたよ。」

はいはいはい、そう言えば思い出してきました。

記者の人が、同業者が集まって協力しているのが信じられない、みたいな聞き方をして来たので、反論したような気がします。

同業者=ライバルって、あまりに単純な発想で、大手メデイアの人が、そんな発想なことが、私には信じられませんでした。

浅草には、すき焼き屋が何軒も在り、鰻屋が何軒も在り、天麩羅屋が何軒も在りますが、味も雰囲気も違っていて、それぞれにお客様を持って繁盛しています。単純なライバルな筈がありませんよね。

実際、浅草の天麩羅屋のNK川さんと、やはり天麩羅屋のWT辺さんは釣り仲間です。

「すきや連」の創始者である私は反論せずにはいられませんでした。

同業者が協力しなければ街は良くなりませんよ、決して。

公共の電波で、一次元な思考はやめましょう、もう。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.555日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)