船上すき焼き
「すきや連」で大変お世話になっている、向笠千恵子先生が個人のホームページ(http://mukasa-chieko.com/)の中に、
『すき焼き好きのための「すきや連」ニュース』というコーナーを作って下さいました。
頻繁に更新もなさっているようです。5/4にも、面白い記事が。それは・・・
豪華客船ですき焼きが提供されていた!
という記事でした。
各国が次々と大型客船を建造し、「動くホテル」「旅するホテル」として人気を競った1930年代には、日本の船会社も料理に力を入れて集客につとめたそうで、この記事はその頃の話しです。さすが、我々商売人と違って視野が広いです。
なかでも日本郵船社は「料理の郵船」と評判をとるほどで、ディナーの基本はフランス料理フルコースだったものの、特別食としてうな丼、天ぷらなどの和食を出したそうで、そして、さらにはすき焼きパーティーまで開かれていた、というのです。
これを先生がお知りになったのは東京・京橋のINAXギャラリーで開催中の「にっぽんの客船タイムトリップ展」でのこと。日本郵船の「伏見丸」での、すき焼きパーティーの写真が展示されていて、甲板にゴザを敷いてちゃぶ台を並べ、興味しんしんといった表情で、白人客たちが鉄鍋を箸でつついている、そういう写真なのだそうです。
すき焼き屋も行って見ないといけませんね、この展示。
それに、現代ではすき焼きは、すき焼き屋の店舗かご家庭のどちらかで食べるもの、と決まっていますが、そういう決めつけをやめて、いろいろな場所で出来たら楽しいですね。
この記事がキッカケで、楽しい研究課題が増えました。
追伸
義捐金込み価格の仙台牛メニューを提供してまいりましたが、めでたく完売いたしました。ご注文いただいた皆様に御礼申し上げます。収益は被災地に贈ります。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて435連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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