受入環境整備事業②、意見交換会

 10/29、国土交通省関東運輸局企画観光部国際観光課が主催する、「訪日外国人旅行者の受入環境整備事業に係わる重点地域調査 意見交換会」に出席しました。

 何のこっちゃ、という方は、このブログの10/10号をご覧いただきたいのですが、ここであらためて、平たく説明しておきますと、要するに、国が経費を負担して外国人に台東区へ旅行に来ていただき、不便に感じた点を指摘していただく、という企画です。

 「意見交換会」というのは、その外国人モニターさんと、調査された「受け入れ施設」つまり我々のような飲食店や、交通機関、旅館などの代表者が一同に会する場のことです。

 会場に入ると、外国人モニターさんがズラリと居並んでいて、結構圧迫感がありました。この方々は既に、10/26〜10/28の間に、客を装って我々の所に見えた方々でして、現場で見覚えのある方が座っています。

 対するこちら側には、天麩羅「大黒家」のご主人Mさん、やはり天麩羅「三定」の女将N美女史、合羽橋「佐藤サンプル」のS社長、谷中の「澤の屋旅館」のご主人Sさんと、旧知の顔ぶれが並びました。

 なんだか、原告側と被告側みたいです。

 さて、開会。緊張してモニターさんの御意見を拝聴しておりますと、おおむね好意的はコメントが多く、ひと安心しました。

 ただ交通機関には結構キビシいご指摘がありました。東京の地下鉄は複雑に発達していますので、案内の表記を相当親切に表記しないと、外国人には利用しずらいようです。

 でも、地下鉄などは全線が統一デザインですから、現場の判断で表記を工夫する余地があまりないかもしれません。その辺りのことを現場の課長さんなどに指摘するのは、やや気の毒で、やはり経営トップが国際観光に貢献する意欲を持っていただかないと困りますよね。

 具体的に勉強になることもありました。肉がイスラム教徒の食べられる肉かどうか表示した方が良い、とか、営業時間を店の外に英語で表示した方が良い、とかご指摘がありましたので、そこは改善したいと思います。

 今回嬉しかったのは、「東京滞在中に食べた8食の中で、どの料理が一番美味しかったですか」という質問に対し、2人の方が「スキヤキ!」と答えて下さったことです。

 スキヤキ店で調査対象になっていたのは「ちんや」だけですので、美味しかったというのは「ちんや」のことでして、訪問して下さった、4人の内の2人ですから、結構な確率です。

 しかも、お二人とも、「スキヤキもスシもカバヤキも、どれも美味しかった」というような言い方でなくて、「スキヤキが美味しかった!」と断定調で話して下さったので、出席していた私はヒジョーに面目を施しました。

 関東運輸局のH局次長にも、「いやあ、ちんやさん評判良かったですね」と声をかけていただき、かなり良い気分でした。

 ひひひひ、と思っていると、不吉なメールが。

 店の排水管が破裂して浸水している、だと!

 うーん、神は褒美と試練を同時に与えるものだそうですが・・・

 人をからかうなら賽銭ケチってやるぞ、覚えとけ。

 浅草ちんや六代目の、罰当たりな日々は続く。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

  「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。フォローよろしくお願い申し上げます。