藪入り
ウチの父(1935年生まれ、86歳)は以前に、
自分は大学の法律学科で労働基準法を学び、「ちんや」に定休日の制度を導入したと言っていました。
これは、つまり「藪入り」の風習を止めたということです。
それ以前=戦前の日本で、丁稚や女中といった商家の奉公人が堂々と休めるのは、1月16日と7月16日の「藪入り」の日ぐらいなものでした。
藪入りの日となると、主人は、住み込みの奉公人たちに小遣いを与え、手土産を持たせて実家へと帰しました。
実家で両親と過ごす者あり、繁華街で芝居見物や買物などをして楽しむ者あり。
その頃、1月16日の浅草は、大勢の人が出て忙しかったと伝え聞きます。
が、戦後になって、日本でも労働者の地位が向上し、GHQ内部にも民主党支持者がいたことから、1947年(昭和22年)に労働基準法が制定されました。
これは革新的な法律でした。次第に週休制が定着し、働き方が変化するようになると1960年代までには、「藪入り」の習慣はすたれたようです。
1月16日は東京の「晴れの特異日」でもあるので、出かけるのは良いのですが、2022年の「藪入り」の日はオミなんちゃら株が蔓延していて、あいにくな日となりました。
このまま弱毒化してくれることを祈ります。
追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。
3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。
すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。
「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。
新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。
今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.341本目の投稿でした。