国境

日本医師会の横倉会長が新聞のインタビューに答えて、医療資材の不足が深刻だと訴えておられました。防護服・マスク・ガウンなど感染防護の資材が不足していて、医療従事者が危険に曝されている、と。
そして、そうした物資は海外製品が多い。安さを求めて、国内産を海外産に切り替えてきたのが良くなかった。今後医療は安全保障に準じるように考えていかないといけない、とも。
多くの人が既に言っていますが、「ポスト・コロナ時代」のキーワードは「国境」だと私は思います。
緊急事態になれば、国境は閉ざされるものだと多くの人が知ったからです。
医療資材は国産化の方向に進むでしょう。国民が、その分を支払わねばなりませんね。
そして、たぶん、食材についても同じ方向だと思います。
これまで日本の食料自給率が低いことを嘆くと、なんか、遅れた人みたいに思われましたが、今後は変わって行くかもしれません。
食材に関しては「国産=安全」「国産=美味しい」とも言いきれないんですけどね。なにしろ日本の中では、ずっと経済優先・安さ優先でしたから。それでも、とにかく国産だという世論が沸くかもですね。
そのくらいのインパクトが、このウイルスにはあると見えます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.712本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)