コロナ問題の中でも頑張る老舗
「コロナ問題の中でも頑張る老舗」という雑誌の取材のお話しをいただきました。
旧知の記者さんだったのでお請けしたのですが、困ってしまいました。インタビュアーもしたいとおっしゃるのです。
この惨憺たる状況で何を言えば良いのやら。
一つだけ言えるのは歴史との比較。
今回のコロナ・ショックは「リーマン超え」だと言われていますが、歴史と比べると大したことはありません。
日本は関東大震災でGDPの3割を、昭和の戦争で85%を失っていますね。それに比べると大したことはないのです。
いずれ、何とかなるでしょう(笑)
で、具体的な話しですが、弊店が今特に画期的な対策をとっているわけではないです。
感染リスクを減らす為、現在飲食部門を休業していますが、長期間ではありません。
「ちんや」より約50年早く創業した、神田のアンコウ鍋の「いせ源」さんは、なんと、4/4(土)から5/31(日)まで休業とか。およそ二か月ですから驚きます。
飲食部門を休業する代わりに、肉の売店ですき焼きの食材をテイクアウトできるようにしていますが、テイクアウトを強化することは、今時どこの店もやっています。
今回の問題は飲食業というものが根底からやり辛くなる問題ですから、一か月や二か月で新しいアイデイアなど出ないですね。
後藤俊夫先生の『長寿企業のリスクマネジメント』(平成29年、第一法規)によれば、長寿企業はリスクに遭った時の復元力が強いのが特徴だと言います。
そして、その復元は単独で達成されるわけではなく、地域社会や同業者と共同・連携して取り組むことで達成されると言います。つまり「復元力は地域力」。だから日頃から地域貢献、業界貢献は必須だと。
私も、そういうことは多少してきたつもりですが、さてさて今回の局面で、活きてくるのやら。
とりあえず、近所の店に食べに行ってみるかなあ。
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.694本目の投稿でした。引き続きご愛読を。