すき焼き屋のリスク
さて緊急事態です。
飲食店は、居酒屋をのぞいて営業して良い方に入りましたが、「三密」に注意しながら営業しろとおっしゃいます。
が、飲食店が「三密」を避けるのは実際大変です。
特に、すき焼きなど鍋を囲むスタイルは牛丼チェーンなどと比べて「密」の度合いが高いです。食事時間自体も2時間とか長いですしね。
このように自分の関わる産業が感染の温床になりかねないと言われることは、もちろんとても辛いことです。
人と人を会わせ、最終的には仲良くさせるのが、私達すき焼き屋の使命ですが、それが今年突然けしからぬことと言われるようになってしまいました。
では、いつまでも永遠にそうでしょうか?私は違うと思います。
人は人と会い、語り合いたいものです。親しくなれば接触します。肩をたたいたり、握手したりしたくなるものです。人は必ず、そういう場を、必要とすると思います。
今はウイルスに効く薬がないので、少しの間集まりを控えねばなりませんが、薬が出てきてコロナが治る病気になった暁には人は料理屋に戻って来ると思っています。人は人とつながりたいからです。
今回気づいたことがあります。
料理の中ですき焼きは感染リスクが高めかもしれません。しかしこれは逆に申しますと、その分だけ人と人をつなぐ力が強い料理だということです。他の人と繋がりたいと強く願う人が、すき焼き屋に足を向けるのです。
すき焼き屋に集う人と人、店と客の関係を、コロナが解けた時こそ大切にしようと思います。
人が人と会うな、そう言われた今日私が思ったことです。
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は営業自粛しております。再開時期は未定です
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.693本目の投稿でした。引き続きご愛読を。