食中毒保険

少しだけ安心しました。
現在加入している食中毒保険が感染症もカバーすることが分かったからです。調べて下さった食品衛生協会の銀座事務所さん、ありがとうございました。
そういう食中毒保険に、飲食店が入っていることは多いです。もし店で食中毒を出してしまった場合、お客様に賠償しないといけませんし、休業した場合は、その補償も欲しいです。そのお金が出るような保険です。
で、その休業補償が、食中毒でなくて感染症の場合も出るとのことでした。
今休んでいる飲食店が多いですが、その中には「自粛」というより、もし自分の店で出してしまったら・・・と思うと心配で心配で休んでしまった、というケースが多いと思います。
将来的にはコロナは根絶できず、社会に馴染んで行くでしょうから、そうなったら飲食店は保険を頼りながら営業して行く他ないと思います。勿論お金だけで解決できる話しではありませんが、出ないよりは出た方が良いですね。
ここで問題なのは損害賠償の方です。
保険がカバーしてくれるのは、店が提供した料理が食中毒菌に汚染されていて、お客様が感染・治療→賠償しないといけなくなった場合です。
が、コロナの場合は、その関係が不明瞭です。お客様の方が先に感染していて、店のスタッフは逆に「もらい事故」の場合もありえましょうが、潜伏期間が長いので、ハッキリわかりません。そこが、因果関係がかなりハッキリ分かる食中毒と違うのです。
食事で同席した人達と、その席を担当したスタッフが陽性になれば、店側が悪いような雰囲気が、どうしても漂ってしまいます。
そういう場合を解決するような法律と保険の仕組みを早急に作る必要があるだろうと思います。お願いします。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし本日は3.695本目の投稿でした。引き続きご愛読を。

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コロナ問題の中でも頑張る老舗

「コロナ問題の中でも頑張る老舗」という雑誌の取材のお話しをいただきました。
旧知の記者さんだったのでお請けしたのですが、困ってしまいました。インタビュアーもしたいとおっしゃるのです。
この惨憺たる状況で何を言えば良いのやら。
一つだけ言えるのは歴史との比較。
今回のコロナ・ショックは「リーマン超え」だと言われていますが、歴史と比べると大したことはありません。
日本は関東大震災でGDPの3割を、昭和の戦争で85%を失っていますね。それに比べると大したことはないのです。
いずれ、何とかなるでしょう(笑)
で、具体的な話しですが、弊店が今特に画期的な対策をとっているわけではないです。
感染リスクを減らす為、現在飲食部門を休業していますが、長期間ではありません。
「ちんや」より約50年早く創業した、神田のアンコウ鍋の「いせ源」さんは、なんと、4/4(土)から5/31(日)まで休業とか。およそ二か月ですから驚きます。
飲食部門を休業する代わりに、肉の売店ですき焼きの食材をテイクアウトできるようにしていますが、テイクアウトを強化することは、今時どこの店もやっています。
今回の問題は飲食業というものが根底からやり辛くなる問題ですから、一か月や二か月で新しいアイデイアなど出ないですね。
後藤俊夫先生の『長寿企業のリスクマネジメント』(平成29年、第一法規)によれば、長寿企業はリスクに遭った時の復元力が強いのが特徴だと言います。
そして、その復元は単独で達成されるわけではなく、地域社会や同業者と共同・連携して取り組むことで達成されると言います。つまり「復元力は地域力」。だから日頃から地域貢献、業界貢献は必須だと。
私も、そういうことは多少してきたつもりですが、さてさて今回の局面で、活きてくるのやら。
とりあえず、近所の店に食べに行ってみるかなあ。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は、コロナ拡大抑止に協力するため営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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すき焼き屋のリスク

さて緊急事態です。
飲食店は、居酒屋をのぞいて営業して良い方に入りましたが、「三密」に注意しながら営業しろとおっしゃいます。
が、飲食店が「三密」を避けるのは実際大変です。
特に、すき焼きなど鍋を囲むスタイルは牛丼チェーンなどと比べて「密」の度合いが高いです。食事時間自体も2時間とか長いですしね。
このように自分の関わる産業が感染の温床になりかねないと言われることは、もちろんとても辛いことです。
人と人を会わせ、最終的には仲良くさせるのが、私達すき焼き屋の使命ですが、それが今年突然けしからぬことと言われるようになってしまいました。
では、いつまでも永遠にそうでしょうか?私は違うと思います。
人は人と会い、語り合いたいものです。親しくなれば接触します。肩をたたいたり、握手したりしたくなるものです。人は必ず、そういう場を、必要とすると思います。
今はウイルスに効く薬がないので、少しの間集まりを控えねばなりませんが、薬が出てきてコロナが治る病気になった暁には人は料理屋に戻って来ると思っています。人は人とつながりたいからです。
今回気づいたことがあります。
料理の中ですき焼きは感染リスクが高めかもしれません。しかしこれは逆に申しますと、その分だけ人と人をつなぐ力が強い料理だということです。他の人と繋がりたいと強く願う人が、すき焼き屋に足を向けるのです。
すき焼き屋に集う人と人、店と客の関係を、コロナが解けた時こそ大切にしようと思います。
人が人と会うな、そう言われた今日私が思ったことです。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は営業自粛しております。再開時期は未定です
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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春の味 筍の甘味

今は春。
コロナ問題がなければ良い季節です。
雑誌「三田評論」の「社中交歓」のコーナーの、今月のテーマは「筍」でした。
このコーナーは慶應義塾の四人の卒業生が、同じテーマで短文を投稿するコーナーですが、今月書いておられたのは料亭「金田中」の岡副さんでした。料理業界の大先輩です。
で、その文章では筍のことだけでなく、春の味覚のあれこれを書いておられました。タイトルは「春の味 筍の甘味」。そこに曰く、
「春の味だが、苦みから始まると思う」
これは、まったくその通りと思います。
食材としては、蕗の薹。
続いて、春キャベツに新玉葱。ここで甘味が主役になります。
そして、それから筍。春の味覚の王様ですね。
筍を美味しく食べるには時間管理が大切なことが書かれています。
コロナ問題がなければ、今は春の味が楽しめるの季節なのにと残念です。

政府による緊急事態宣言を受けて、
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は営業自粛しております。再開時期は未定です。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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しない人は、しないのね。

4日から「ちんや」の飲食部門は営業自粛しています。
(肉の売店は時短で営業しています)
私はと言うと、出勤して電話だけ取っています。そうしましたら、
今夜の20時30分から予約できますか?!
うーむ、自粛しない人は、やっぱりしないのね。
おそらく食べ終わったら、「接待飲食店」へGO!かな・・・
もし感染すると、保健所にあれこれ聞かれますよ。
おっと、それはあえて言わず、
営業を自粛させていただいていますので、悪しからずでございます。

すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は10日まで営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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最初と最後

1935年生まれ、85歳のウチの父が面白いことを言っていました。
自分は人生の最初で戦争という酷い経験をした。
そして今、最後の方でコロナなという酷い経験をしている。
最初と最後が酷くては面白くないので、まだ死ねない。
うん、ユニークな論ですな。

追伸
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」(つまり飲食部門)は10日まで営業自粛しております。
精肉売店は時短営業(11時~19時)しておりますので、皆様、すき焼きはご自宅でどうぞ。
通販もやってます

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営業自粛

コロナ問題の悪化が止まりません。この問題で政府・都から「自粛要請」が出ていますので、当社も対応させていただきます。
すき焼き「ちんや」と「ちんや亭」つまり飲食部門は休業します。とりあえず4月4日~10日までの7日間。その先については追って判断致します。
飲食部門は、少人数であっても昼間であっても、利用を自粛するべき施設と指摘されていますので休業します。
無症状キャリアがいることが知られていますから、お客様からスタッフへの感染も、その逆もあり得ます。どちらも大変困ります。
精肉売店(小売部門)は営業時間を短縮した上で営業します。自粛下での食料品提供は、むしろ積極的に取り組むべき任務ですので営業致します。
営業時間は11時開店~19時閉店です(通常は10時半開店~19時半閉店)
「ちんや」売店は入り口側の壁面を全開にできる構造になっており、換気が良いので、「三密」を避けられると考えています。
売店では肉はもちろん、すき焼きのザクや卵、割下も販売します。
自粛期間中「ちんや」の中で飲食していただけませんが、売店ですき焼きの食材をお買い上げいただきまして、ご自宅ですき焼きをお楽しみくださいませ。
外食利用が当分の間伸びないと思われる中では、今後はテイクアウト販売に力を入れて行かないといけません。今の期間を、そのテストケースにしたいと考えています。
売店では販売員全員がマスクを着用します。また売店カウンターの上にアルコール消毒液を多数設置し、接客の前に必ず手を消毒します。
またお座敷の仲居が肉の研修を兼ねて、売店での販売を手伝います。ご諒承下さいませ。
今が底であることを願います。

追伸
通販もやってます

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ていねいな開封

久しぶりに、すき焼き川柳の投稿が届きました。
「ていねいな開封得するすき焼屋」
東京都
江戸川区の
QUEEN and the SAMURAI様(21歳)
ありがとうございます。
この川柳の意味が分からない方も多いと思います。
これは、ちんやの包装紙の裏面が、そのまま川柳コンクールの投稿用紙なっていることを言っているのです。
川柳の横には、以下のようなコメントも
「中身の楽しみを思って心を込めて開封したところ、素敵なアイデイアにいっそう幸せをいただいた思いが伝わって嬉しいです」
「包み紙にコンクールへのチケットが付いていることに非常に感動しました」
こういうコメントをいただけて、こちらも感動しました。
QUEEN and the SAMURAI様、ありがとうございました。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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江戸日本橋商人の記録

『江戸日本橋商人の記録〈にんべん〉伊勢屋髙津伊兵衛家の古文書』
を拝読しました。
と、言っても本文は読めていません(笑)
この御本は、亨保期から文化期までの髙津伊兵衛家の古文書を翻刻したもの、つまり古文なので私が読めるのは、それを編集した学者さんが付けた解説文だけです。それでも勉強になりました。
さて髙津伊兵衛家は日本人なら知らぬ人のいない「にんべん」の鰹節を300年以上売ってきた家です。
最近創業320年を迎え、当代の高津さんが十三代目「髙津伊兵衛」を襲名されたのに合わせて、この御本も出版されました。江戸に生きた商人・町人の暮らしを映し出す貴重資料です。
歴代の中でも三代目伊兵衛幸通は、大名家の御用に応える商いから市中需要中心の商いに転換し、「にんべん」の基盤を固めた人でした。
その最晩年の書「無言語」には以下のように書いてあります。(澤登寛聡先生、筑後則先生による現代語訳です)
「昔、父と母は毎朝乞人に米を施行していましたが、これが今日我が家が繁昌する所以です」
一方私は「性格が吝嗇で、髪梳き人や浅卯などの職人が飯時に来合せると、飯を出さねばならないことを思い、怒りが顔に現れ、心中穏やかではいられませんでした」「私は家財を求めて欲を出し、たった一椀の飯を惜しみ、貧乏職人を助けようとしませんでした」
それを反省した幸通は財貨を積み、長生きもしました。
ウイルス問題の最中、いっとき現実から離れて、心洗われる貴重な時間でした。
さてまた憂鬱な日々に戻るか、な。

『江戸日本橋商人の記録〈にんべん〉伊勢屋髙津伊兵衛家の古文書』
澤登寛聡・筑後則 編
勉誠出版
ISBN978-4-585-22269-9

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
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受動喫煙防止条例

お知らせです。
コロナ問題の陰に完全に隠れてしまっていますが、本日から東京都の受動喫煙防止条例が施行されます。
ちんやビルも屋内禁煙になります。
個室内でも禁煙ですので、愛煙家の皆さんには大変恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。
また路上でもポイ捨ては台東区の条例違反です。
灰皿は玄関脇に用意してありますので、そちらをご利用下さいませ。

なお、話しは変わりますが、
三社祭は10月16日(金)・17日(土)・18日(日)に延期するそうです。
また元々の日程だった5月18日には「新型コロナウイルス感染終息祈願祭」を行うそうです。

追伸
3日15日より「しゃくなげ和牛」のメニューをお出ししています。福島復興の一助になればと存じます。

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