爆ワサビ事件

「爆ワサビ事件」が問題になっているようですね。

ご存じない方のために、念のためご説明しますと、「爆ワサビ」を韓国人・中国人に出していたのは、大阪の寿司店「市場ずし難波店」です。本人は「外国人が「ワサビを沢山頂戴!」と要求するので、自然と量が増えてしまった」と否定していますが、本当は嫌がらせ行為でしょう。

韓国のポータルサイト「NAVER」の旅行掲示板で「ワサビテロに遭った」という書き込みが相次いで、「炎上」の状態に成り、今度はそれを日本のテレビが採り上げています。

私はもちろん、嫌がらせ行為を肯定する者ではありませんが、テレビの報道の中で、

ワサビの量は寿司職人の専決事項だよ。客が勝手に決めるものじゃないよ!

と言う人が一人もいなかったことを悲しく思いました。

今時のコメンテイターさんはご存じないのかもしれませんが寿司のワサビの量は、ネタの脂の乗り具合、酸味の多さなどを総合的に勘案して、職人が専決する事項です。

その相手が目の前にいるのですから、それを変更したい場合は、客は自分が常人より辛味を好む傾向にあることを丁重に職人さんに告げて、ワサビを喜んで増量してくれるよう努めるべきです。

無遠慮に「ワサビ!ワサビ!」と叫ぶのは日本人であってもNGです。「オレ様の握りを否定してるのかあ!」と思われかねません。

それは、確かに、外国人には出来ないコミュニケーションかもしれません。

で、あれば、「市場ずし」さんは、

当店ではワサビの量は職人が決めます。客の求めには応じませんので、それをご承認の上でご入店下さい。

と入口に貼り出すべきでした。

それでも入り込んで来て「ワサビ!ワサビ!」と叫ぶようなら、その時は喜んで「爆ワサビ」を御提供申し上げれば良かったと思います。

外国人の要求に何でも応えるべきだ!というのは、私はダメだと思っています。

オリンピックも観光立国も、錦の御旗ではありません。

追伸①

デパートの催事に出店し、精肉の販売を致します。

『dancyuフェスティバル』 

玉川髙島屋 6階催し会場 

1026日(水)~31日(月)までの6日間

どうぞ、お立ち寄り下さいませ!

http://www.takashimaya.co.jp/base/tamagawa/top/img/info_monthly_1610.pdf

 

追伸②

CSフジテレビONEの

『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、11/04(金) 11:30~12:00 です。

 

追伸③

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.430連続更新を達成しました。

 

Filed under: ぼやき部屋,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)