いつでも今がいちばん

履物の「辻屋本店」さんの会で、久しぶりに、ゆう子姐さんの三味線を聴きました。

ひと通り「さわぎ」まで出番が終わった後、ご機嫌に一人だけ舞台に残って小唄を2曲やって下さり、お客様も大喜びでした。

浅草芸者の、ゆう子姐さんのことは、あまりにも有名ですが、念のため紹介しておきますと、

大正12年、東京本所のお生まれ。

13歳で浅草の芸者置屋「新菊の家」に奉公にあがり、

3年間の仕込みののち、16歳で芸者に。昭和18年に20歳で独立、

昭和27年には「新菊の家」の看板を譲り受けて置屋の主となって、現在に至る。

昭和27年から「現在に至る」って、大変な長さです。

『いきいきと、90歳の浅草芸者 いつでも今がいちばん。』という御本も「世界文化社」から出ています。

この日も、私がお見送りしますと、帰り際に、

いいお客さんばっかりで楽しかったわ。

と言って帰られました。

はい、楽しいのが何よりと思います、私も。

追伸、

拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.292連続更新を達成しました。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)