じんじんの野点
山谷(台東区清川)の玉姫稲荷神社に行ってまいりました。
台東区芸術文化支援制度の平成27年度の対象企画の1つである、
「きむらとしろうじんじんの野点 in 山谷」が開催されたからです。
「きむらとしろうじんじん」というのは陶芸家さんの芸名です。
その、じんじんさんがリヤカーに陶芸窯一式を積んで、様々な場所に乗りこみ、近隣住民を巻き込んで、焼物づくりを体験させ、さらに出来あがった茶碗を使って抹茶を楽しんでもらうというのが「じんじんの野点」です。
今回はそれを山谷でやろうというのです。
うーむ。
で、私は台東区アートアドバイザーですので、この企画のお手伝いをさせていただくことになったという次第です。
最初の企画会議で、会場はもう決まっているのですか?とお尋ねしましたら、いやいや未定です、住吉さん、どこか良い場所ないですか?というご返事。
そこで私は玉姫稲垣神社をお勧めしました。
こうした屋外開放型の催しには近隣住民の方のご理解とご協力が必須ですが、その点玉姫稲荷さまでは「こんこん靴市」といって、靴・ハンドバッグ・ベルトなど革製品のイベントが毎年開催されていますので、ある程度の騒音に近隣の方が慣れておいでです。それに神社の許可を得てしまえば、近隣の方も「神社がOKしたなら・・・」と協力してくれるのが、普通の公園と違う点です。
さて、当日は神社に参りますと、日本晴れ。
まずもってお稲荷さんに場所をお借りするご挨拶と、催事の無事をお願い致しました。
陽気に誘われて、近隣のおっちゃん、お子さんも集まって来てくれて良かったと思います。ご加護に感謝申し上げる次第です。
なお玉姫稲荷さまは、奈良時代に京都の伏見稲荷さまの分霊を祀ったのが、そもそも。
新田義貞が鎌倉の執権・北条高時を討たんと挙兵した時に戦勝祈願の為参詣したと伝えられています。
在りがたや。
追伸
慶應義塾の機関誌『三田評論』の10月号に出演させていただきました。
『三田評論』には毎月「三人閑談」といって、三人の卒業生が対談するコーナーがあるのですが、今月のテーマが「和牛を食す」で、そこに入れていただいた次第です。
『三田評論』は基本的には定期購読者のみが読む本ですが、紀伊國屋書店の新宿本店で小売りしているそうですから、ご興味のある方はどうぞお求めください。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.069日連続更新を達成しました。