シルバー・ウイーク
少し前の話しになりますが、9月の「シルバー・ウイーク」に弊店はお陰様にて忙しく営業させていただきました。
FBで「今日は大入り!」などとUPしたので、私がさぞ喜んでいるだろうと思っておいでの方がいるかもしれませんが、
違いますのでね。
店の中に入れないお客さまを断り倒すのって、愉快な作業ではありませんよ。中には怒り出す人もいますしね。
普段は大して忙しくないのに、こういう時だけ忙しいのって、本当に良くないことですが、日本人って、本当に、正月とかGWとかお盆しか観光してくれないなんですよね。
店としてこういう忙しい時期に儲けよう!と思えば、結局基礎体力以上の仕事をすることになり、、サービス品質の低下を招きます。この構造を是正しない限り、日本の観光産業の未来は暗いと言えましょう。
観光の分散化・休暇の分散化を妨げているのは、ハッキリ申して財界です。
新しい祝日「山の日」を制定するに当たっても、当初案の6月に反対し続けたと聞きます。
6月には祝日が一個もなく自殺の季節だから、ということで「山の日」の話しは始まったのに、結局8月のお盆の近所が「山の日」になったは、休暇を集中させたいが為です。
今までは、人々はお盆の前と後にわかれて休んでいたのに、来年からは「山の日」が在る「お盆前」に、全国民の休みが集中することでしょう。桑原。桑原。
この構造を是正しない限り、日本の観光産業の未来は暗いと言えましょう。
だいたいお尋ねしますが、ホンの少しの能率低下が差し障る会社って、日本に何社位在るんでしょう。
グローバルに戦っちゃっている会社の経営者の人は、0.1%の能率低下が気になるかもしれませんが、それはごくごく少数派ですよね。
ほとんどの中小企業は、ひどい非効率を内に抱え込みながら、なんとか頑張っているんです。
休みくらい、自分の会社に合った休みにすれば良いと私は思うんですよね。
全国の、小さい会社の社長さんに申し上げますが、
正月とかGWとかお盆とか、シルバー・ウイークとか、観光地は込むんですよ。出来ればそういう日を避けて休みましょう。
追伸
慶應義塾の機関誌『三田評論』の10月号に出演させていただきました。
『三田評論』には毎月「三人閑談」といって、三人の卒業生が対談するコーナーがあるのですが、今月のテーマが「和牛を食す」で、そこに入れていただいた次第です。
『三田評論』は基本的には定期購読者のみが読む本ですが、紀伊國屋書店の新宿本店で小売りしているそうですから、ご興味のある方はどうぞお求めください。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.044日連続更新を達成しました。