2014年2月8日
ニオサク
「浅草うまいもの会」の新年会が「ちんや」でありました。
こういう場合はいつものことながら実験台に成って貰います。
今回は秋田のニオサクという山菜が「変わりザク」として使えるか、浅草の人々を使って人体実験しました。
ニオサクあるいはニョウサクは、北海道、本州北部・中部に分布する、セリ科の植物で、「エゾニュウ」が正式な学名のようです。
クマがこの草を好んで食べるそうです。
秋田の人は、そのニオサクの、株の真ん中の若い茎を切り取り、皮をむいて塩蔵します。塩蔵するのは非常にアクが強いからで、いったん塩をしてから、食べる前に塩抜きします。夏場に塩蔵して、冬の食べ物が乏しい時期に食べる習慣になっているようです。
何故か秋田県人が特に好んで食べるようで、水煮にされたものが通販アイテムに成っていたりします。他の県でもけっこう生えているのに、秋田ほど利用はされていないようです。
煮物、油炒め、煮付け、天ぷら、汁の実などに良い、とされていて、秋田ではおでん種にもするとか。煮込んでも煮崩れないので、鍋ものに向くと思えます。
これまでウドやフキは「変わりザク」として使って来ましたから、おそらく美味しく食べられましょう。
で、使ってみた次第です。
ほろ苦さと適度な食感が良く上々と思います。調理によってはウドやフキよりもおいしいと、年々、人気が高まっているとも聞きます。
今年の冬は、もうすぐ終わってしまいますから、今年に関してはチト時期を逸しましたが、結構、行けそうと思った次第です。
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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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