イラッとくる若者ことば
Yahooで「後輩に使われてイラッとくる若者ことば」というランキング情報を見つけました。
1位 鬼〇〇(79票)
2位 ウケるんですけど(72票)
3位 あざぁーす(55票)
4位 〇〇じゃね?(47票)
5位 (逆でも何でもないのに)逆に言うと~(46票)
「鬼〇〇」とは、例えば「駅前のカフェのカレーが「鬼美味(オニウマ)」で、マジヤバいっすよ!」という具合に使う、誇張言葉ですね。
私は、まあ、そんなにイラッときませんけど。
だって、年長の世代は年長の世代で、誇張言葉を使っていましたからね。
「鬼〇〇」の前は「激〇〇」でしたし、「超〇〇」はもう普通の日本語ですね。「マジ〇〇」が導入されたのは、私が高校生の頃、つまり1980年代だったと思います。
むしろ気になるのは、この情報の、もう少し後段に出て来る一文です・・・
「最近の言葉づかいの特徴として、下の世代になるほど、『なにげに~ですよね』や、『~な感じ』など、相手への気遣いを含んだ曖昧な表現を多用しています。」
そう、若い人の過度な気遣い表現、これは気になっています。
「鬼」「激」「やば」
といった歌劇なイヤ過激な言葉を使う一方で、全体のトーンは曖昧なのです。
(それこそ)逆に言うと~我々が普通に話すと、厳し過ぎる話し方に聞こえる可能性があるわけです。
実は、私も以前ネット上で、
「人を見下した表現を使っているのを読んでガッカリ」と書かれたことがあります。
その、私が使ってガッカリさせた言葉は、「連中」です。
「長唄連中」「常盤津連中」と言うように、「連中」という言葉は英語で言えば、teamです。でも、その方の周りでは、何か悪いニュアンスを含んだ表現として使われていたのだと思います。
普通に使われて来て、しかし最近使用頻度が減っている言葉、つまり少し古風な言葉を使うと「上から目線だ」「人を見下している」とか感じさせてしまうことがあるようです。
明治時代とつながる仕事をしている私は、結構古風な単語を使いますので、なんだか不自由を感じます。明治時代の言葉遣いって、非常に断定的で男性的で、「上から目線」の極地です。そこが魅力なわけですが、それが今時は使いにくくなっているのかもしれません。
やたらと気遣いをする一方で、美しくない表現には鈍感な人が多いようです。
「ぶっちゃけ~」は、私より上の世代の市民は使わなかったような気がしますが、今は楽しげに使われているのを聞きますね。「ぶっちゃけ~」の音はBu-Cha-Keですよ。品が無いと思いますけど。
そういう単語を使い合うことでお互いの間に仲間意識ができ、その結果居心地の良い人間関係が造れるのでしょうね。その一方で、居心地の良くない人間関係に置かれた時は、気遣いに気遣いを重ねるのだと思います。
う~ん、面倒臭っ。
普通に話せないのかなあ
追伸①
7/23から7/27まで「ちんや」は夏休みをいただきます。悪しからず、御諒承下さいませ。弊ブログは予約投稿により、更新してまいります。御愛読をお願い申し上げます。
追伸②
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸③
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて876日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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