農林水産業
涼しくなりまして、「変わりザク」が変わりました。
秋のキノコ3種盛り合わせ(大黒しめじ、茶エノキ、ジャンボ・マッシュルーム)です。どのキノコも、割り下の旨味を良く吸います。食感の違いもお楽しみ下さい。さて・・・
読売新聞に月2回、日銀の福島支店長さんが「日銀福島支店から」という題で寄稿しています。震災後の福島経済のことが気になる方は、この連載をお読みになっていることと思います。
その連載の、10/5号の見出しは「県農業に明るい兆し」でして、検査体制の整備により、放射能の風評被害が最悪期を脱する傾向にある、という内容でした。結構なことです。
さて、その記事の中で、私が気になった部分が一つありますので書いておきますと・・・
「県内総生産に占める農林水産業のウェートは2%しかないが・・・」という部分です。
皆さんも不思議に思いませんか。福島と言えば農業県なのに、ウェートが2%とは、随分小さいねえ、と思いませんか。
この数字は、震災後の経済記事で何度か私も見かけましたが、こんなに小さいと、どうしても、重要でない感じがしますよね。
でも勿論、福島県経済にとって、農林水産業が重要でないわけはなく、こういう数字が出るのは統計のとり方に原因があります。
農林水産物を、何も加工せずに、そのまま出荷した場合だけ「農林水産業による県内生産」としてカウントされるのです。
加工したら、もう農林水産業にはカウントされません。だから酒や醤油の醸造という仕事は、農林水産業にはカウントされません。
食品スーパーで売った場合も、もう農林水産業にはカウントされません。商業ですから。
料理屋や旅館で、料理して売った場合も、もう農林水産業にはカウントされません。
勿論、福島支店長さんは、そんなことはご存じで、この記事を書いておられますが、統計にくわしくない人が見たら、
なあーんだ、農林水産業のウェートは2%だけなんだ!
と思うかもしれませんよね。それはNo Goodです。
食に関する仕事が、なんだか、バラバラです。食にかかわる仕事が、商業とかサービス業とか、そういう項目に潜っていたのでは、連関が捉えられないような気がしませんか。
私は、食に関連する産業が、なにか一塊になって、数字として把握されるように希望します。
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