挨拶

 挨拶はシッカリするものです。それは当たり前です。

 でも、その相手が自分の知っている人かどうか、ビミョーな時はどうしますか。

 浅草の街を歩いていると、しばしばそういう状況になります。

 あれ?

 見たことある人だなあ。

 この前××を買った時に相手をしてくれた、「○○屋」の人だったかなあ。

 違うなあ。7月に呑み屋の「△△」で偶然居合わせて、□□さんに紹介された人だったかなあ。

 いや、待てよ、先週の金曜日の7時に5人でウチに食べに見えたお客さまかも。

 思い出せないないなあ。

 こっちに気がつかないと良いんだけどなあ。

 あ、マズイ。接近して来た。

 分からないないなあ。困ったな。

 ゲ、マズイ。こっちに気付いたぞ。

 向こうの表情が変わったってことは、やっぱり知っている人か。

 こっちも大至急で笑顔にならないとマズイぞ。

 面倒だなあ。たいして良く知ってないのに。

「オっハヨウございまーす!涼しくなりましたね!」(ビッグ・スマイル)

 実は、浅草の人同士では名刺交換をしないのが普通です。

 「紹介しますけど、こちらはN丁目の○○屋の△△さんです。」で、人の紹介が終わってしまいますが、これが私にとってはとても不都合です。

 私の脳は、画像情報を保存するのがあまり得意でなく、画像単体つまり人の顔を覚えるのが得意でありません。だから画像情報と文字情報と組み合わせることで、しっかり脳に定着させたいところなのですが、名刺が無いとそれができないのです。

 あ、マズイ。

 また、見たことある人が接近して来たぞ。

 分からないないなあ。困ったな。

 逃げちゃおうかな。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて576連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)