味噌漬け

 素晴らしい牛を育てておいでの「隠岐潮風ファーム」さんから、サザエが一箱テンコ盛りで届きました。ご高配恐縮です!

 マスコミで汚染牛の騒動が続いていますが、お互い、なんとか頑張りたいものです。さて、

 今、肉の味噌漬けを復興させたいと思っています。

「ちんや すき焼き通検定」の受検勉強をした人は・・・

<歴史の問題です>江戸時代、実は徳川将軍家は牛肉を食べていました。将軍家が召し上がっていた牛肉料理と言えば、味噌漬けでしたが、その牛肉の味噌漬けを献上していた藩はどこでしょう? 

A=彦根藩、B=庄内藩、C=小倉藩

という問題があるのに気付かれたと思います。

 正解はA=彦根藩ですね。

 江戸時代は衛生状況が良くなかったので、牛肉の食べ方と言えば、味噌漬けだったのです。

 幕末・明治になってからは、四角くサイコロ状に切った肉を味噌に漬け、それを炭で焼いて道端で売る、という商売が始まったようです。横浜にそうした店があったことが知られています。

 牛鍋と同時期に、こうした料理(と言うより惣菜)があったわけですので、日本人に、そのことをもう少し知っていただこうと思います。

 それに味噌漬けはご飯に合いますので、お子さんが喜びます。私が子供の頃、味噌漬けはオカズとしては頻繁に登場しました。

 さらに申しますと、味噌漬けは手抜き料理に最適です。焼くだけですからね。夏の暑い盛りに、料理すること自体が面倒なら、焼くだけの味噌漬けは良いと思いますよ。

と、いうわけで肉の味噌漬けを復興させたいと思っていますが、どうせやるなら、味噌の種類も研究して、変化をつけたいですね。

 それから、お客様が自分で味噌漬けを漬けて、

何日目は、こんな味・・・

その3日後は、こんな味・・・とか楽しむプログラムとかあったら、良いですよね。

 原発のせいで、食の世界は暗いムードに覆われていますが、なにか楽しみのある提案をしたいと思案しています。

 秋ごろには、なんらかの形になると思いますので、ご期待下さい。

追伸①

 誠に勝手ながら、7/25から7/28まで夏休みさせていただきます。悪しからずご諒承願います。

追伸②

 弊店では肉を召し上がっていただく前に、牛の個体識別番号と生産県をお示ししています。汚染エサを与えていないことが確認されていますのでので、安心して国産牛を召し上がっていただくことができます。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて512連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)