ヨレヨレの作業着

 7/4から7/5にかけて1日半ほど、店のパソコンからネットへの接続が悪く、つながったり、切れたりして往生しました。

 メールで済むような用件も、電話をかけまくって済ませましたので、なんで、そういう用件で電話してきたの?と不思議に思った人もいらしただろう、と思います。ツイッターで私をフォローしている人は、何もツイートしないので、病気かな、と心配してくださったかもしれません。

 このブログも500日を目前に断絶か、と不安になってきました。

 困ったので、まずは通信関係でお世話になっている業者さんに来てもらい、いろいろ・いろいろ調べてもらったところ、どうも回線そのものが、どこかで傷んでいるらしい、ということがわかりました。

 それで、この問題はNTTさんに振られ、待つことしばし、技術さんがやって来ました。ヨレヨレの作業着を着込み、お愛想もお世辞にも良いとは言えません。職人さん、という風情です。

 その職人さん、中に入るなり、挨拶もそこそこに、靴も脱がぬ前から、

 「電話の元はどこですか?」

荷物も肩に載せたままで、そう聞いてきました。

 「で、電話の、もと?」 サッパリわかりません。禅問答かと思いました。

 後からわかったことですが、この職人さんが探していらしたのは「回線終端装置」またの名を「MDF」でした。どういう装置で、どういう形をしているものなのか、丁寧に言ってくれれば、私も考えられますが、「電話の元」じゃあ、サッパリわかりません。

 要領を得ない私を見て、職人さん、自分で「MDF」を探し始めました。

 「柱まわりとかにあるんですよ。」

 そして、自分で発見しました。ここまで2分か3分。即「MDF」をいじり始めました。

 「ウチの業者さんは2階の天井裏の回線が怪しい、って言ってましたけど・・・」

(私の発言を遮ってキッパリと)「元から見ます!」

 そして「MDF」をいじること、3分か5分。

 「これでしょう!ここが悪いんじゃないかな」

 劣化した端子につながっていた回線を、劣化してない端子につなぎ代えて、おお、目出度く修理は終結しました。

 天井裏の回線がダメなら、天井剥がして、回線の引き直しかあ、おおごとだなあ、と案じていた私が、どれほど救われたかわかりません。しかも作業費ゼロ円。

 しかし職人さんの無愛想は、これだけでなく、さらに続きます。この後書かれた「故障修理内容内訳書」に記載されていた文言は、わずか、

 「1F電話配電盤にて修理しました」と、それだけ。

 ここで、今日の格言です。

 無愛想で、作業着がヨレヨレの人を信じましょう。

 テレビでよく見る、ピカピカの作業着を来た東電幹部や、不倫審議官が怪しいのと好対象ですね。本来ヨレているはずの作業着がピカピカだから、違和感があるのです。

 カツゼツが良く、作業着がピカピカの人は怪しみましょう。良い子の諸君。

追伸①

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 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

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 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて495連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)