上から目線発言

 「上から目線発言」「助けない発言」で復興大臣が辞任しました。

 今回問題視された発言の中で、私が気になったのは・・

 「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。いいか。長幼の序がわかってる自衛隊なら、そんなことやるぞ。」という、宮城県知事に対する叱責です。

 そうだったんだ!

 「ちんや」でも、お客さんが部屋に入ってから⇒私が呼ばれて⇒出るんですけどね・・・叱責された宮城県知事も、宮城県庁はいつもそういう段取りだ、と言っておられました。

 私のところへも、様々な用件の、様々な方が見えますが、その方が見える前から、会談部屋に私が入っていないといけないとなると、私は事前に自分の持ち場を離れることになります。その間、パソコンもメールもできず、電話にも出られません。

 相手が会談時間ジャストに来て下されば、待ち時間が少なくて済みますが、人の来着時間は前後しますから、仮に30分前から待ち構えていて、相手が30分遅刻して来た場合には、合計1時間が空費されます。それは困りますよね。

 今回、大臣を待ち構えていた方もいました。それは岩手県知事です。画像を良く見たら、復興行政の渦中にいる知事が、県庁の庁舎の玄関の外に出て、大臣を待ち構えていて、大臣はそこへ持参したサッカーボールを蹴りこむ、という奇行をしたのですが、それはさておき、たしかに待ち構えていました。

 もっとも、その知事に対しても、

 「知恵を出さないやつは助けない」と放言したのですから、出迎えの成果はあがっていませんね。

 それにしても、理解不能なのは、この大臣が日頃「親分肌」ということで、人柄を慕われていた、というところです。

 出迎えの仕方が気に入らない、というくらいで怒り出す、しかも震災の渦中にいる相手を、そうした細かい問題で叱る、という了見の狭い人物が、なんで「親分肌」なんでしょうね。

 だいたい人間というのは、ごくごく少数の聖者・賢者をのぞいて、たいていダメで弱いもので、間違いを犯したり、時には悪いこともします。私の知る範囲では、それを分かって許せる人間が「親分肌」と言われます。

 私も、そこはできていないので、私への挨拶がビシッとしてない相手に対しては、内心ムッとしたりすることはあります。でも面と向かって「いいか。自衛隊なら、そんなことやるぞ。」とは言いません。

 政界では、了見の狭い人物が親分になるんですかね。理解不能です。

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも「仙台牛」を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

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 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて494連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)