御馳走
関東も梅雨明けとか、暑いわけです。夏バテしてしまう前に、肉を食べてバテ予防しましょう。さて、
昨日のテレビ撮影の話しの続きです。
BSーTBSの、『関口宏の昭和青春グラフイテイ』という番組の撮影があり、私と、「すきや連」旗振り役で「すき焼き通」(平凡社新書)の著者である、
向笠千恵子先生がインタビューを受けました。
この番組は、これまでは「昭和の渋谷」「昭和の六本木」とかを放送したそうですが、今回は「昭和の子供の贅沢」。
「昭和の子供の贅沢の代表である、すき焼きの魅力を語って欲しい。」という御題で、先生と私が問答し、それを撮っていく、というスタイルです。問答している内に、
そう、そう、そうなんですよ!
と私の声が上ずってしまったのは、向笠先生の、
「すき焼きは、鍋奉行を務める人にも幸福感があるわよね」
「それに、その前の具材を買い揃える、買い物にも喜びがあるわよね」という部分でした。
そこ、大事なところです。
この話しは、外食でのすき焼きの話しではなく、肉の売店で買っていただいて、ご家庭ですき焼きをする場合の話しですが、これこそ、まさに「御馳走」という行動だと思います。
現代語では「御馳走」「お御馳走」というと、高価な食べ物のことを指しますが、元々は違います。
人に何か美味しいものを食べさせようと、準備のためにあちこちへ走り回ることが「馳走(ちそう)」の本来の意味です。だから、それに感謝するために、食べさせてもらった側は「ごちそうさまでした」と言うわけです。
その本来の意味での、「御馳走」をする感覚が一番強い食べ物が、すき焼きだと思います。
特にご家族のために、お父さんやお爺ちゃんが肉を買い出しに行き⇒鍋奉行を務める、これは家庭内の「御馳走」であって、そこには、他の食べ物では得がたい幸福感がある、というのが、私の思いでしたが、向笠先生も同意見でしたので、とても嬉しく思いました。
『関口宏の昭和青春グラフイテイ』オン・エアは、8/16(火)22:00〜です。このブログをお読みの、お父さんやお爺ちゃんの皆さんも、是非、この番組を参考にしていただいて、「御馳走」をしてみませんか、たまには。
追伸①
「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも「仙台牛」を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。
「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」
追伸②
7/18に「第三回すき焼き通検定」を実施します。合格すると特典満載ですよ!
検定の詳細はこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて498連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。