それは~♪タカラヅカ~♪

 タカラヅカを観ました。

 いえ、正確に申しますと、観させられました。実は浅草の、さる有名な料理屋の女将さんが大変なヅカ・ファンで、ウチの嫁が最近感化されつつあるのです。

 もう1点正確さを期しますと、劇場で生で観たのではありません。DVDを見たのです。

 なーんだ、DVD見ただけか。それだけでブログに書こう、っていうの?

 そうなんですけどね、回数にして10回以上見ましたのでね、同じDVDを。少しだけ書かせてもらいますよ。ブログの1回分に丁度良いので・・・

 さて、そういうわけなのですが、今回私が発見したことは・・・

 タカラヅカ=黒木瞳さん、ではないということです。

 タカラヅカの主役は、黒木瞳さんのような娘役ではなく、男役なのです。知ってました?

 常識だろうって? そうだった・・・んですね。

 今回見た娘役さん(=蒼乃夕妃さんという方ですが、芸名の読み仮名はわかりません。)は、踊りも歌も上手く、それは可憐で結構な御姿なのですが、あくまで男役「トップさん」の相方、という位置づけになっています。

 特に後半の「レビュー」の部分がそうです。前半のドラマの部分では、娘役さんが主役になる場面も多いのですが、「レビュー」となると、完全に主役は男役さんです。男役さんのカッコ良さを見せるのが主眼の劇と言っても良いでしょう。

 そういうわけですから、それを観る客の男には、心理的ハードルがあります。そう、実は女性である男役さんが、生物学的には男である自分よりカッコ良い、ということを、まずもって認めないといけないです。ここにハードルがあります。

 今回の男役「トップさん」(=霧矢大夢さんという方)は、プログラムに載っている地顔は可愛らしくて、背丈もそれほどでないのに、舞台では王者の風格を醸し出していて、大したものです。

 観る側の男の、心の整理の仕方としては、そのカッコ良さを獲得するための長時間のトレーニングの成果・努力の成果を鑑賞し⇒出来上がったカッコ良さを、自分の参考にすらしていく、そういうふうに考えれば、まあ、観ていくことも可能ではありますね、はい。

 歌舞伎の梨園に生まれた子も、子供の頃から日本舞踊を習いますが、タカラヅカも音楽学校を持っています。そうした、若い頃からの、非常に長いトレーニング期間のことを思いつつ鑑賞する、というのが正しい男の観方ですよ、諸君。

 考えてみて下さい。男だけの演劇=歌舞伎と、女だけの演劇=タカラヅカの両方が盛ん、という国が他にあるでしょうか。

 中国の京劇には女形がありますが、逆京劇は聞いたことが無いです。ヨーロッパには、神に捧げる宗教劇とかで、男女どちらかだけで演じる、というのがあるようですが、日本のように、連日大々的にやっている、というのは聞きません。

 しかも、歌舞伎もタカラヅカも、純民間の資本=松竹と阪急電鉄が、まったく国の支援を受けずに、商業的に成功させています。稽古場や音楽学校を維持する費用も負担して、それでも商業的に成り立つのですから、スゴいことです。

 スゴい日本を、一つ見つけました。

 この国は、まだひと花あるに違いありません。

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも「仙台牛」を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

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 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて503連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)