箸やすめ

 弊店の和食調理長・Y田が、箸やすめを考案しました。

 箸やすめとは、価格が安めの箸のこと、では勿論なく、コース料理の間に、軽く食べる、小さい一皿のことです。たいていは冷製の、酸味を利かした味付けのもので、それを食べることによって、口の中をリフレッシュするのが目的です。つまりは口直しです。

 フレンチのコースの場合は、魚料理と肉料理の間に出てくることが多いですね。

 「ちんや」の場合、箸やすめの事情は少し違って、魚料理と肉料理の間ではなく、すき焼きを食べていて、口の中全体が甘辛くなった時に、リフレッシュすることを目的に、お出ししようと思っています。

 それと、もう一つの目的は、消化促進です。

 このブログの12/26号に載っている、「すき焼き検定」を良く読んだ方は、次のような問題があるのに気付かれたと思います。

問41②=地方のすき焼きの問題です。岐阜県の洞戸(ほらど)地方では、一部の農家が、すき焼きに、ある果物を入れて食べています。その果物とは何でしょう? 

A=柿、B=キウイ、C=葡萄

 答えはBです。

 キウイをすき焼きに入れると、キウイが持っている消化酵素の働きで、肉がやわらかくなるのだそうです。

 それで、箸やすめの内容も、キウイが中心です。キウイと大根おろしと甘酢を和えた、一皿です。大根が入っていますが、苦味はまったくないように出来ています。

 「ちんや」の肉は、もともと熟成させてあって、消化が良い=胃がもたれないわけですが、消化酵素入りの一皿を召し上がっていただくことで、さらに消化を良くしたいと思います。

 年配の方にとっては、世の中に食べにくい肉が多いと思います。「ちんや」でたくさん召し上がって、寿命を伸ばして(?)いただきたいです。

 2月あたりよりお客様にお出しします。

追伸

 1/30実施予定の「ちんや すき焼き通検定」の、受検申込みの受付を始めました。早速応募メールが来ていて嬉しいですね。

 詳しくは、このブログの22年12/25号をご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて323日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)