山縣有朋の庭

 年始の激闘営業も、1/10「成人の日」をもって一応ひと段落、1/11火曜日は休業させていただきます。

 さて、椿山荘の庭に「錦水」という料亭がありますが、最初の火曜日に、その料亭の個室で日本料理を戴くのが、ここ数年の我が家の慣習になっています。

 椿山荘は、明治の元勲・山縣有朋の造営した庭です。

 山縣は長州・奇兵隊の出身で陸軍に入り、日清・日露の戦役で日本を勝利に導きました。その辺りはエラかったのですが、やがて政界に転じてからは、内務大臣や司法大臣、総理大臣を歴任する内に、あちこちに子分を配置して一大派閥網を造り、その勢力を背景に、政党が政権を獲るのを妨害し続けました。それが業績です。

 その一方山縣は趣味人でもあって、和歌に長じ、造園を趣味にしていました。そうした庭の一つが椿山荘で、今や数少ない東京の別天地とも言うべき場所です。こういう場所に来ると気分の入れ換えができます。

 その昔、この庭を望む、フォーシーズンズ・ホテルで結婚披露宴をしましたので、以来年に一度訪ねています。

 その庭にある「錦水」さんで、ウチのヨメは着物を着て食事するのを楽しみとしていますが、それにあわせて髪も造営しないといけません

 年末年始の仕事をする内、その髪はボー然とした状態になっており、美容院に行く必要がありますが、椿山荘には美容院もあるので便利なのです。 

 そういう次第で、ヨメが美容院に予約の電話を入れると、こう聞かれたそうです・・・

「何か、お祝いごとですか?」 そう聞かれてヨメは困り、

「ええ、新年会みたいなものではあるんですけど、ムードとしては、法事って感じですかねえ」

 電話の係の人は、困ったでしょうね・・・

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて317日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)