仙台牛②
ある日新聞の朝刊をめくっていた私は、 !!! と思いました。
一面全部を使い、カラーで「仙台牛」の広告が出ていたのです。
この件に、私は昨日から文句をつけさせていただいておりまして、今日は二つ目の文句です。
さて「仙台黒毛和牛」という呼称が、滅法、分かりづらいです。 実は「仙台黒毛和牛」というのは、皆さん、4等級と3等級の「仙台牛」のことです。そう県庁さんが決めたのです。
この広告でも「仙台牛!!!」という巨大な文字の脇に、別の書体で小さく、「仙台黒毛和牛」と載せられています。
5等級の「仙台牛」も、牛の品種としては「黒毛和牛」です。が、5等級に格付けされると、「仙台黒毛和牛」とは言えなくなるのです。分かりづらくて笑うしかないです。
で、その「仙台黒毛和牛」つまり4等級を「ちんや」は結構、仕入れさせてただいています。「適サシ」ですからね。 (もちろん、メスで月齢が30カ月以上の「仙台黒毛和牛」に限りますが)
そして、それを召し上がって「美味しい!」と感じたお客様から産地を問われれば、答えは、
「仙台黒毛和牛でございます」ですが、お客様は区別がつきませんから、 そうか、「仙台牛」か、「ちんや」さんも「仙台牛」を推しているんだね!
い、いえ、「仙台牛」は推しておりません。「仙台黒毛和牛」というのは、牛の品種の名前のように思えますが、そうではなくて、ある種のブランドの名前でして・・・
こうなると、もう、説明するのがメンド臭いです。
この呼称、なんとかならないもんでしょうかねえ。
宮城県にも4等級・3等級の方が美味しいんだ!という信念の下に、牛を飼っている人がおいでです。その方々への配慮が「仙台黒毛和牛」という言い方を産み出したんだろうと想像します。
でもねえ、分かりづらいんですよね。品種の名前をブランドの名前に充てるから分かりづらいんです。
ブランドなんだから、分かり易いことが大事だと私は思いますよ。
余計なお世話、ごめんなさいでした。
追伸、「ちんや」年内の予約状況のご案内です。
28日(木)だけは未だ空いております。よろしくお願い申し上げます。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.852日連続更新を達成しました。 すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。