炎の牛肉教室!
以前私の「適サシ肉宣言」をブログで褒めて下さった、「やまけん」こと山本謙治さんが、またも肉本を出されます。題して、
『炎の牛肉教室!』
最近やまけんさんは、
「要するに、いまこの国の牛肉は、混乱期に置かれているのである。」
と書いています。私も完全に同意します。そして、
「このような「混乱」が日本で生じているのは、美味しさとは別のところで、その善し悪しや価格が決められてしまう状況にあるからだ。」
霜降りの等級の件ですね。このことは、弊ブログの読者なら先刻ご承知ですね。
霜降り肉だけでなく、ブームの真っただ中にある「赤身肉」も混乱しています。
「赤身が美味しい」という触れ込みで、単に安価な輸入肉をバンバン売ろうとする店が多いようにも感じる。赤身が美味しくなるためには品種や餌、そして月齢など様々な条件があるのに、そうしたことは全く見向きもされず、単に霜降りではない肉ばかりが良いとされるのも、おかしいことだ。」
これにも、私は完全に同意します。
こうなってしまうのは、何故か?
牛という存在から、一般人がかけ離れていて、リアリティーが感じられなくなっているからではないのか、
やまけんさんは、そう考えておいでのようです。
たしかに、スーパーに行くと、牛肉の切れ端しか置いてないですからね。牛の肉というリアリティーがないです。で、やまけんさんは言います、
「牛肉」ではなく「牛の肉」と呼ぼう。
なるほどです、かなり。
講談社現代新書『炎の牛肉教室!』
12月22日刊行
追伸、「ちんや」年内の予約状況のご案内です。
27日(水)、28日(木)は
まだ空いております。よろしくお願い申し上げます。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.849日連続更新を達成しました。 すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。