なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか
談慶君、最近すっかり「作家さん」ですなあ。経歴欄にも「著書多数」と書いてあります。
談慶君と申しますのは、私の義塾の同期の立川談慶君のことです。立川談志18番目の弟子ですから、「たちかわ」と読んではいけません。それは東京西部の地名です。「たてかわ・だんけい」とお読み下さい。
義塾の経済学部を卒業後、3年間のサラリーマン生活を経て、91年談志に入門。2000年「二つ目」昇進を機に、師匠に「立川談慶」と命名されました。05年「真打ち」昇進。
その後噺家として活躍して来ましたが、その傍ら、
『大事なことはすべて立川談志に教わった』(ベストセラーズ)
『いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか』(大和書房)
『「めんどうくさい人」の接し方、かわし方』(PHP研究所)
『なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか』(日本実業出版社)
で、最新作は
『人生を味わう古典落語の名文句』 (PHP文庫)
ですが、今日は『与太郎・・・』の話しです。
第1章 与太郎はなぜ愛されるのか~落語の名物キャラ、かく語りき~
第2章 喜~「調子に乗るな」という小言を疑え
第3章 怒~「男は黙って我慢しろ」という美徳を疑え~
第4章 哀~「自分はダメ人間」という呪縛を疑え
第5章 楽~「お前は何も考えてないな」という侮蔑を疑え~
第6章 色恋~女の「あなただけ」という発言を疑え~
第7章 お金~「老後に備えろ」という常識を疑え
第8章 仕事~「働かざる者食うべからず」という慣用句を疑え~
第9章 ばくち(勝負)~「勝てば官軍」という甘言を疑え~
与太郎論「あとがき」
落語の名物キャラ・与太郎は愚か者の代名詞ですが、談志師匠は「落語は人間の業の肯定。与太郎はバカではない」と言い続けたそうで、その教えがこの御本のベースだそうな。
私には第7章「お金」の「カネ、カネ言ってる奴ってさ、カネに対してストーカーになってるんじゃないのかなあ。カネも女もさ、追いかければ逃げるんだよ。」という部分がインパクトありました。
たしかに世間にはいますよね、カネカネ・ストーカーに成ってる社長が。
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追伸1雑誌「dancyu」2017年8月号の「美味東京」特集に、「ちんや亭」の「適サシ肉」の「ちょい食べ」が採り上げられました。ありがとうございます。
追伸2
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
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四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
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