第27回

「すきや連」の次回(=第27回)例会を米沢市「吉亭」(よしてい)さんにて開催することになりました。

既に満員御礼の盛況ぶりです。在り難いです。

「吉亭」さんのお料理の起源は、米沢織の旦那主が、客人をむかえた時に提供した、もてなしの家庭料理です。自慢の米沢牛を中心に、当時の雰囲気・製法を今日に伝えております。

演題「牛だけじゃない米沢」と題して、店主・吉澤彰浩さま自ら、上杉鷹山公以来の織物産業の歴史や伝統食品についてお話し下さるのを伺った後で、お料理をご堪能いただきたこうと思います。登録有形文化財の店舗や日本庭園も、かつて栄華を誇った織物産業の名残りを感じさせるものです。合わせてお楽しみいただけるものと思っています。

また例会前の午後、米沢市内の醤油蔵「平山孫兵衛商店」さん、酒蔵「東光」さん(小嶋総本店さん)を見学に参ります。こちらのツアーも「牛だけじゃない米沢」を体験する絶好の機会です。

ときに、余り知られていないように思いますが、実は山形県は老舗企業率が全国2位です(帝国データバンク、2014年)

100年超えの老舗企業「数」は東京→愛知→大阪→京都の順で、山形は16位なのですが、「率」となると、

1位:京都4.00%→ 2位:山形3.91%→ 3位:島根3.72%→ 4位:新潟3.69%→ 5位:滋賀3.33%となるのだそうです。ここに太平洋側が1県も入っていないのが面白いですね。

最近県庁さんが農産物ばかりを売り込もうとするので、山形=農業県のイメージになってきましたが、実は先進県だったことを忘れたくないものです。

今回のツアーの2社も、まさにそうした会社さんです。

私自身も今から大変楽しみです。

 

追伸1

6/1発売の「婦人画報」7月号(創刊記念号)に載せていただきました。ありがとうございます。

今回の特集は、なんでも婦人画報社さんが「総力をあげた特集」だそうですが、題して、

「世界が恋するWASHOKU」。

旨味とか醗酵とかを採り上げた後、しんがりがWAGYUです。

 

追伸2

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.692日連続更新を達成しました。

 

 

Filed under: すきや連,すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)