観光経済新聞
<週刊「観光経済新聞」さんが、「日本の食~訪日外客4千万人時代を前に」という御題で、600字コラムを書いて欲しいとおっしゃいます。書いたら、こんな↓感じになりました。>
Itadaki-mas.とGochiso-sama-deshita.を世界語にしたいものだと私は思います。
「いただく」とは、いったい何をいただくのか、「馳走(ちそう)」とは、どういう行為のことなのか、それを知った上で外人さんが、Gochiso-sama-deshita.と言ってくれたら嬉しいですね。
そこまで出来て、ようやく「和食の世界化」だと私は思います。SukiyakiとかSushiとか、ただ料理名を知って食べているだけでは「文化度」はイマイチだと思います。何故なら、この二語こそが食に対する、日本人の思想を象徴しているからです。是非「世界化」させたいものだと思います。
で、その方法ですが、この件に政府の旗振りとかは勿論不要です。未だ「思いつき段階」ですが、ここでご披露申しますと・・・
1まずネット上に、ハンコ集めをするためのテンプレートを掲示します。
2そのテンプレートを、日本を訪れる外人さんに、紙(~できれば和紙)に印出してもらいます。
3外人さんは、その紙を持って日本の料理屋や旅館を訪ねます。
4外人さんが、食前にItadaki-mas! 食後にGochiso-sama-deshita!と唱えるのを確認したら、料理屋さんは2で印出された紙に、自分の店のハンコを押します。
5外人さんは、こうして日本旅行中にハンコを集め、美しいハンコに出会った時は、画像を撮って→ネット上に自慢します。老舗の料理屋さんのハンコは、立派なことが多いですから、自慢できる画像が撮れると思います。
もちろんテンプレートにはItadaki-mas!と、Gochiso-sama-deshita!の意味を掲載して学んでもらいます。Itadaki-mas!と、Gochiso-sama-deshita!を広めるついで、ハンコと和紙をひろめられたらいいなあ!と思っています。
実は、国際観光日本レストラン協会の食育企画「親子体験」に参加してみて分かったのですが、日本の今時の若い親御さんの中には「いただきます」「ごちそうさま」の意味をご存じない方が多いです。「観光経済新聞」の読者さんなら、ご存知なのでしょうが、インバウンドの外人さんが好んで訪れるC級店、D級店のスタッフさんとなると、そういう次第で、かなり心もとないのが現状と思われます。
だからこそ、むしろ外人さん経由で意味を日本人にお教えするのです。トリッキーな策に見えるかもしれませんが、実効性はあると考えています。
どうでしょう、この思いつき?
Itadaki-mas!とGochiso-sama-deshita!を2020年までに世界語にしようじゃありませんか!
追伸1
6/1発売の「婦人画報」7月号(創刊記念号)に載せていただきました。ありがとうございます。
今回の特集は、なんでも婦人画報社さんが「総力をあげた特集」だそうですが、題して、
「世界が恋するWASHOKU」。
旨味とか醗酵とかを採り上げた後、しんがりがWAGYUです。
追伸2
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.704日連続更新を達成しました。