嗅覚
とある飲食店口コミサイトが炎上しています。
そのサイトさんとの「契約」延長を保留したら、いきなり店の評価点が下げられたとかで、その店のオーナーさんが怒ってFacebookとTwitterに経緯を暴露したからです。
それじゃあ、「ウチの商品を使わないと、オタクの店の悪評を言いふらすぜ!」
と同じ商法ですね。ネットを使わなければ恐喝もしくは威力業務妨害にあたると思うのだけど、ネットだと何故合法なんだろう?と思ってしまいます。
このサイトさんからは、かなり以前、たぶん出来たての頃に弊社にもアプローチがありましたが、評価対象の店と評価者が「契約」するって、どうにも反倫理的だと思って、私は「契約」を致しておりません。
店側が同意しなくても掲載するわけですから情報量は多く、それで重宝なさっている方は多いようですが、やはり根本的な組み立てが私は気にいりませんね。
今回のような事件がやがて起こるのでは?という予感が当たって、私は少し気分が良いです。
・・・というようなことをFacebookに投稿したら、少し年配の知人から、
「歩いてみて、「この店、よさそう」でなんども失敗し、だんだん嗅覚を磨く。それが客としても店としても、互いに高め合うのによいことと思います。ま、もう無理な話かもしれませんが。」とコメントが。
ご尤も。でも、ネット口コミは、いいかげん、一巡したので、これからは逆に「嗅覚」に回帰して行くような気が私はしています。希望も込みの予感ですけどね。
おっと、こういうことを書くとウチの点も下がるかも。桑原桑原。
追伸
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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四六判240頁
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978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.392連続更新を達成しました。