七光
オリンピックを視ていて気づいたのですが、相当数の選手が「二世」です。親が同じ種目をやっていて、親から早期教育を受けたケースが多いようです。
彼らは「親子鷹」などと褒められることはあれ、二世であることを理由に貶されることはありません。スポーツに縁の無い家に生まれるより余程有利な環境で育っておられますが、それを妬まれることはありません。
一方芸能人は二世だと、それだけで「七光」と言われて気の毒ですね。
芸能人と言えば、バッハもモーツァルトも2世ですよ。
正確に申しますと、ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、ドイツ・アイゼナハの町楽師だったヨハン・アンブロジウス・バッハの子で、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、ザルツブルクの宮廷作曲家だったレオポルト・モーツァルトの子です。
アンブロジウス・バッハの曲は今日ほとんど知られていませんが、ゼバスティアン・バッハの曲はバロック音楽を完成させたものと評価されています。「大バッハ」と呼ばれているのは子の方です。
レオポルト・モーツァルトは相当なステージ・パパで、ヴォルフガングを有力者に引き会わせるために親子でヨーロッパ中を旅行しましたが、今日それを妬む人はいません。ただモーツァルト本人の才能が妬まれるだけです。
もちろん、スポーツは結果の判定がし易く、芸能はしづらいという違いはありますが、二世であっても、公平に評価される社会であって欲しいと思います。
二世で「世間知らず」だから強姦をした、という筋は間違っています。
おっと「強姦」だなんて、このブログにマッチしない単語が出てしまいましたので、毒消しにジョークを一つ申し上げましょう。
バッハが笑いました、ばっはっは。
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株式会社晶文社 刊行
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