お姐キャラ
テレビ番組『誰だって波爛爆笑』の撮影で、岩下尚史先生が「ちんや」に見えました。
岩下先生は最近よくテレビに出ておいでで、伝統文化に詳しいお姐キャラの人として知られているようですが、『芸者論:神々に扮することを忘れた日本人』で第20回和辻哲郎文化賞を獲った作家さんで、国学院大学の客員教授もなさっています。
それ以前に最初、岩下先生は「新橋演舞場」に入社。企画室長として新橋芸者衆の踊りの披露会である「東をどり」などの制作に携わっておられました。
演舞場は今ではほとんどの期間を「松竹」さんが使っていますが、劇場設立の母体は新橋花街の料亭の組合なのです。で、演舞場の社史『新橋と演舞場の七十年』を編纂する課程で、岩下先生は幕末から平成にいたる東京の花柳界のことを調査研究、その成果が『芸者論』に成ったわけです。
ですので岩下先生は、料理屋の組合から拝見しますと、身内の知識人という感じがします。こういう経歴の人が目立つのは良いことと思います。
さて、『波爛爆笑』の撮影ですが、当初弊店はすき焼きを出すだけでOKで私の出番は無しということでしたが、先生から「ちんや」さんにもトークに加わって貰って欲しい!というリクエストが出たとかで、結局マイクを付けられて出演しました。
先生は、共演者のV6三宅健さんを相手に、
アタシ一日に三回着替えるの!
などとお姐トークを御機嫌に展開、たまにその最中に私の方へも話しが振られるので、すき焼きに関することだけ答えればOKと思っていた私は、結構焦ってしまいました。
一方、お若いのに伝統文化が大好きとかで、そういうトークにテンポよく対応して行く三宅さんには感心してしまいました。
ああいうトークが出来ないと、今時のテレビには出られないのですねえ。失礼しました。
追伸、
すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
投稿〆切は9月末日です。
既にご応募いただいた、50本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.996日連続更新を達成しました。