丸覚え

ちんや「すき焼き通検定」試験が終わり、合格者の方と懇談していた時のことです。

いやあ、今日の試験は楽しかったよ。ところで「ちんや」さんは、江戸時代は犬の商売をしていたって聞いたんだけど、本当なの?

はい、そうですが、その件ならさっきの試験に出しましたよ・・・

Qすき焼き「ちんや」の「ちん」を漢字で表記すると、どの文字でしょう?

A=陳、B=狆、C=朕

自分で正解した筈ですけど・・・

え? Bの狆って犬だったの?

そうですよ。ひょっとして狆が犬のチンだってご存知なくて、丸覚えで受かったんですか?!

あ、バレた? 昔から理解しないで覚えるタイプだったからね。

うーむ、なんと言うか、流石です。

ちなみに、この合格者の方は我が義塾の同窓生。

たしかにいちいち理解なんてしていたら受験勉強の勝者には成れませんよね。「昔取ったナントカ」ですな。

でも、この件は今からでも遅くはないので、よくよくご理解願います・・・

「狆(ちん)は、日本原産の愛玩犬の1品種。 他の小型犬に比べ、長い日本の歴史の中で独特の飼育がされてきたため、体臭が少なく性格は穏和で物静かな愛玩犬である。」

我が御先祖は、そのブリーダー兼獣医をしていて、結構良い血統を持っていたらしいのですが、明治維新で狆が売れなくなった為、料理屋に転進して今日に至っているのであります。

はい、では検定の問題をもう一度。

Qすき焼き「ちんや」の「ちん」を漢字で表記すると、どの文字でしょう?

A=陳、B=狆、C=朕

この問題は、次回の検定にも必ず出します。

追伸

すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。

すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。

ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。

どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。

既にご応募いただいた、50本のストーリーはこちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.983日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)