世襲①
最近の料理業界のニュースと言えば、「なだ万」の社長に木浦信敏さんが就いたことでしょう。
木浦さんは「現代の名工」にも成っている、大変有名な料理人の方ですが、料理人が「なだ万」の社長に成るのは初めてのことです。創業家出身の前社長は退かれて、その後を継がれます。
もっとも社長に成ったからと言って、包丁をマウスに持ちかえて資金繰りに勤しむわけではないようです。
最近「なだ万」さんはアサヒビールさんの傘下に入ったので、会長がアサヒさんから来ています。
親会社から来た会長と、現場上がりの社長がコンビを組むわけで、日本航空さんに似ているような気がします。
日航へも、倒産した後、国に指名された稲盛和夫会長が来て、その下でパイロット出の植木義晴さんが社長に成りましたね。その後上手く行っているようですので、アサヒさんも同じ線を狙っているのだと思います。
木浦社長のご活躍と、「なだ万」さんのご発展を祈念致します。
さてさて、このブログも明日で五周年なので、日頃の請け売りばかりでなくて、少しはシリアスなことも書かねばなりません。
今日は世襲という、ちょいとシリアスでナーバスなことについて書いてみたいと思います。
なにしろ「ナッツ・リターン」騒動や「大塚家具」騒動で世襲組は、短慮で傲慢と思われて旗色が悪いですからね。
現在親の店を継ぐか迷っている若者の中には、「ナッツ」を視て、親とは別の世界に行かねば!と思い詰めている人がいるのではないかと思います。そうするべきなのか、ここで考えてみましょう。
例えば、私は外の世界で勝負するべきだったのか?
自分で言うのもなんですが、こう見えても、そこそこの能力はございます。
では外に出てしまえば良かったかと申しますと、結論はノーで、今はそのことに確信がありますが、若い時はやはり外に興味を持ちましたし、社長を世襲してからも、選抜されていない後ろめたさを感じたこともあります。世襲組は皆そうでしょう。
そんな人生を生きてきた私が今申し上げたいことは・・・
<この話しはやや長いので、明日のこのブログに続きます>
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて、あと一日で満五年連続更新です。