浅草を半額で愉しむための本
ついに「ランパス」が浅草に上陸しました。
本屋の店先の一番目立つ場所に、およそ百冊、山積みに成っています。それも一般の書棚とは独立したワゴンに載せられ、幟まで掲げています。
けっ!
けっ!
けけけけ、けーっ!
この嘆かわしい本「ランパス」については、以前にもこのブログの8/10号で貶させていただいたので、詳しくはその号をご覧いただきたいのですが、今回売り出された浅草版では、「ランチ」が外れて『浅草を半額で愉しむための本 プレミアムパスポート』に変わっていました。
って、いうことはランチ以外にも適用されるんですかねえ。さらに嘆かわしいです。
相変わらず・・・
7.180円が→3.590円に!!!
17.700円が→8.850円に!!!
という具合で、
「この一冊で総額35万円以上お得!!!!」
だ、そうです。
けっ!
けっ!
けけけけ、けーっ!
もちろん私も出版業界の苦境について知らないわけではありません。
たいていの情報がネットで獲れる時代ですから、これからは本当に本にしたい情報だけが本に成るわけで、業界規模は相当程度縮小するのが当然の成り行きと思います。
しかしですねえ、飲食業界を巻き込まないで欲しいです。
だいたい、この本を「本」と言うこと自体、私は府会です、イヤ不快です。
クーポンを本の体裁にしただけじゃないですか。
こんなに嘆かわしい中身を、こんな立派な体裁にする必要があるんでしょうか。それを書店の流通ルートを使って流しているだけです。
製紙・製本に携わっている皆さん、サプライヤーが中身を選んでも良いんですよ。もう。
もっと有意義な仕事をなさって下さい。お願いします。
追伸、
一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。
タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.732日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。