讃岐風すき焼き
故・大平総理の、讃岐風すき焼きが本になったそうです。
大平総理は政局が行き詰まると、すき焼きを食べていたそうで、1979年に総理の座をめぐって福田赳夫氏と大平氏が派閥抗争を繰り広げた「40日間抗争」の間も、すき焼きが頻繁に食卓に登場したそうです。
しかも、大根入りで甘目。
大平氏は、すき焼きに大根を入れる習慣がある香川県の出身だったからです。
大根をすき焼きに入れる地方の話しは、弊ブログの2013年11月18号をご覧いただきたいと思いますが、この、大平総理のすき焼きの話しは朝日新聞に、
『総理メシ 政治が動くとき、リーダーは何を食べてきたか』
と題する連載の一回として登場しました。それがこのたび本に成ったそうです。
朝日さんは、このところ大丈夫かなあ~と思うことが多いですけど、この連載は面白かったです。
甘めのすき焼きが好きだった大平氏と、辛めが好きだった田中角栄氏の、すき焼き対決の話しは、実に楽しかったです。
その他の「総理メシ」は・・・
田中角栄―中国の迎賓館で今太閤を待ち受けたあんパン 銀座木村屋のあんパン
竹下登―消費税、リクルート、昭和天皇の崩御…苦悩を癒やした島根の素朴な味 日本橋皆美のあご野焼き
森喜朗―「加藤の乱」鎮圧に安堵したウナギ懐石の夕べ 山の茶屋のウナギのかば焼き
などなど。
講談社刊行
ISBN:9784062191210
追伸、
一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。
タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.731日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。