読書感想文

コピペー全盛の社会に成ってしまいました。

最先端の研究をなさっている方ですらコピペーなさるのだから、学生がマネするのは当然のことです。

私は、このブログへのアクセス状況を毎日懐石していますが、イヤ、解析していますが、そこでコピペーの気配を感じました。

そのアクセス解析では「検索文字列の解析」ということも出来ます。どんなキーワードを検索して、私のブログに入って来たのか分かるのです。

それを私は毎日観ていますが、ある日、

「肥前の妖怪 読書感想文」

と検索して入って来た人が何人もいることに気づきました。

???

どうやら、どこかの学校が司馬遼太郎の小説『肥前の妖怪』の読書感想文を書くよう、宿題を出したようなのです。

私が、幕末の佐賀藩主・鍋島閑叟を題材にした、この短編の感想文を弊ブログの1/23号に書いていたので、学生さん達が見つけたようで、試しに「肥前の妖怪 読書感想文」とグーグルに入れてみると、その号が一位に表示されます。それで入った来たのです。

でも、そのまんまコピペーするとマズい箇所もありますよ。

私は、その文の中で、肥前佐賀藩と彰義隊の戦いについて、こう書いています・・・

「この戦いについて、私たちのような江戸の人間は彰義隊側から視ることがほとんどです。例えば上野近辺の老舗さん、例えば「羽二重団子」さんには彰義隊ゆかりの遺品があります。上野から敗走する隊士が店に乱入、刀や槍を縁の下に隠し、百姓の野良着に変装して北へ落ちのびた、と聞きます。」

「浅草は上野にごく近く、私個人も「羽二重」の御主人SW田さんと面識があったりしますから、どうしても、この戦いのことは彰義隊側から視ますが、今回『肥前の妖怪』を読んで、新政府方の視点を持つことが出来ました。」

宿題を出した学校が、ウチの近辺なら良いんですけどね、佐賀県だとすると全く逆の立場です。

マズいですよね。

ああ、先生、本来そのレポートにはDをつけるところでしょうが、そこを曲げて、Cくらいにしておきませんか。

すき焼きおごりますから。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.718日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)