暗中模索
今週末弊店で、結婚式の後の御食事を予定しておられる方から連絡がありました。
決行!とのこと、目出度いです!
でも地震で参加人数が少し減ったのは、お気の毒なことでした。御二人に幸多からんことを祈ります。さて、
月刊「百味」4月号が届きました。
「百味」には、向笠千恵子先生の『続すき焼き ものがたり』が連載されています。この連載は、昨年の5月号より始まったもので、もう今回で第12回です。この連載を、私が早速読むだけでなく、「ちんや」では全従業員が読んでいます。
今回向笠先生は、地震前の入稿ですが、昨年7/12に「ちんや」で開催した「すきや連 日本短角牛の、すき焼きを食す会」のことを書いて下さいました。
これだけ大勢の、すき焼き関係者が集合して、短角牛のすき焼きを食べるのは、たぶんこの時が初めてだったのではないか、と思います。このような会を開催することができたのは、短角牛生産者の、「北十勝ファーム」さん(北海道足寄町)のご協力によるものでした。
もちろん、ご本人にもご出席いただきました。開宴に先立って、「北十勝」のファームマネージャー・上田金穂さんによる卓話を、皆さんにお聞きいただきました。大変参考になりました。
日本短角牛は、おりからの「健康志向」「国産食材見直し」で再評価されています。しかし肉に霜は降らないので、すき焼きにした場合、甘辛の醤油味がストレートに味に響いてしまいます。そこをなんとかマイルドにするよう、いろいろ思案したのが思い出されます。
あれからまだ9ヶ月ですが、地震の後では、すごく大昔のことのように感じます。あの時話題にしていた、「健康志向」「国産食材見直し」はこれからどうなるでしょう。
暗中模索とはこのことですね。
追伸
仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。
宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。
美味しく食べて被災地支援を!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて390日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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