謝罪記者会見
事件を起した企業や官庁が謝罪記者会見をしているのを、ニュースで目にすることがあります。近年のお約束の光景ですね。
その会社の社長さんが出てこなかったりすると、たいてい記者連中から、吊るし上げの憂き目にあいます。
でも、あれって、商売の中で問題があった場合の標準形なんでしょうか。最近、弊店の現場で、あれと似たようなことをしなければならず、戸惑うことが、たまにあります。
お茶に異物が入っていたぞ!⇒気をつけろ!
という事故について、社長本人が出てきて謝罪しないと気にいらない、という方が増えたようです。
それも、謝り方が真摯、つまりは土下座でないと不充分のようです。
問題があった時は、すぐお詫びして取り替えないといけませんが、その時言い訳をするのが、最もNGです。日頃そういう場合に、言い訳しないよう、店の連中に言っているのですが、そこは人情で、言い訳してしまう者もいます。これが実によくありません。
異物の件で腹がたったが、それよりも、
⇒謝り方がなってないぞ。と、いうことは、
⇒教育が悪いんだ。と、いうことは、
⇒社長の責任だ。
という次第になります。御高説御尤もと存じます。
御尤もなので、会見いたしますよ、勿論、私は。
でも私が逆の立場なら、自分の名刺に「ご主人様、御気を付けを。」と走り書きして、帰り際に下足番の人に手渡して帰ります。それで先方に用件は通じるからです。
記者会見を標準形にしていると、いつか自分も、何かミスった時に、そういうことをしないといけませんね。逆の目に遭います。
人の生き死にが関係している時なら、厳格なカタチが望ましいのは、言うまでもありませんが、そうでもない時は融通があっても良いように思います。
今、動向が気になるのは、例の京大の、カンニング予備校生ですね。
私は、いつでも厳格な社会はどうかと思うので、他人のミスで被害を蒙った時も、塩梅の良い動きを心がけています。
それじゃあ、ストレス溜まるだろうって?
まあ、たいてい大丈夫です。
私には、このブログがあって、読者の皆さんがいますので。ひひひひ。
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