カットレット

トンカツは日本人の大好物です。

もちろん元々は西洋料理で、「カツ」は「カットレット」が詰まったものですが、ある時日本人は、料理方法を修正してしまいました。

カットレットはフライの一種ですが、「カツ」は「ディープ・フライ」つまり、どっぷりの油に浸して揚げる、天麩羅のような方法で揚げるようになりました。

西洋式のフライでは外気に触れてしまい、その時肉に含まれる水分が蒸発することがありますが、「カツ」は油に深~く沈んでいますので、それがなく、しっとりとした食感に仕上がるようになりました。

揚げる素材が魚介類の場合は「フライ」と言いますが、その場合は、たいてい身が薄いですよね。肉は厚いので、どっぷりと上げて、言い方は「カツ」と決まりました。

また現在の、とんかつ専門店の提供の仕方は、ご飯・味噌汁・香の物がセットになっていて、どう見ても和食に見えます。

インド料理でイギリス料理であったカレーが、日本に入ってきて、独自の日本化したカレーライスになりましたが、双璧と言えるのではないでしょうか。

トンカツのルーツの店は、ハッキリ分からないようですが、美味しく、面白い食べ物であることはたしかです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.506本目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)