最初のホテル

11月20日は「ホテルの日」だそうです。

そんな日があったのか、何故今日なのか、と思ったら、明治23年(1890年)に帝国ホテルが開業した日だからだとか。

他のホテルの人は祝ってるんでしょうか・・・

最初の西洋式ホテルは帝国ホテルではありません。

「築地ホテル館」が明治元年(1868年)に開業していて、そちらが日本人が設立した、最初の西洋式ホテルです。

江戸幕府が築地に外国人居留地を設置するのに伴い、諸外国に対して建設を約束しましたが、開業は幕府が倒れてから、明治維新後のことでした。

設計はアメリカ人ブリッジェンス。

施工は清水建設の創業者・清水喜助が請け負いましたが、喜助は工期を急がせ、わずか1年で完成させたと言いますから驚きます。

この建物は東京に出現した、最初の洋風建築の一つで、実に堂々たるものです。文明開化のシンボルとして、市中の大きな話題を集めたようです。

外国人の評判も悪くなかったようなのですが、明治5年の大火で焼失し、再建されることはありませんでした。残念ですね。

そのホテルを描いた錦絵を「ちんや」が収蔵していて、ネットでも、こちらからご覧になれますので、後でゆっくり観て下さい。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.284本目の投稿でした。

Filed under: 憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)